堀田茜|鳥取県の魅力溢れる 心と身体が“美”を感じる旅へ
[PR] | 2025.10.31
異国情緒あふれる港町・横浜は、開国の歴史とともに、和・洋・中が融合した独自の食文化が発展してきた地です。ナポリタンやドリアといった洋食の発祥地でもあり、また中華街の点心や、独自の進化を遂げたサンマーメン、家系ラーメンなど、魅力的なご当地グルメが満載です。
そこで今回は、そんな横浜の絶品ご当地グルメメニューを10品セレクト。また『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人に愛されるご当地グルメの名店や穴場のお店も7店舗紹介しています。横浜でしか食べられないおすすめのグルメ店が満載ですので、出張や旅行の際の参考にしてください。
※メニューや価格、営業時間等はすべて取材当時のものです。

横浜発祥の和風イタリアン「ナポリタン」。日本の洋食を代表するスパゲッティ料理です。そのルーツは、戦後まもない昭和21(1946)年頃にホテルニューグランドで考案された、トマトとスパゲッティを使った料理だとされています。その後、進駐軍がスパゲッティにケチャップをかけて食べていた姿から着想を得て、横浜の洋食店・センターグリルがケチャップ味のナポリタンを開発し、全国に広まったと言われています。
横浜の老舗洋食店では、鉄板に乗せて提供されるスタイルや、太麺を使い具材にピーマンや玉ねぎ、ハムなどを用いた昔ながらの味を楽しめます。素朴でどこか懐かしい味わいが、今も多くの人を惹きつけるグルメです。

ナポリタンと同じく、ホテルニューグランドが発祥の「シーフードドリア」。ナポリタンとあわせて、横浜の洋食文化を語る上で欠かせないグルメです。初代総料理長であったスイス人のサリー・ワイル氏が、体調を崩した宿泊客のために、米飯に海老のクリーム煮とチーズを乗せて焼き上げたものを提供したのがその始まりとされています。
港町・横浜らしく新鮮なエビやカニ、帆立などのシーフードが豊富に入ったドリアとして提供されるのが一般的。旬の魚介類を使用することで、季節ごとの風味も楽しめます。魚介の旨みが溶け込んだ濃厚なホワイトソースとご飯、チーズの調和が絶妙な「シーフードドリア」。今や一般家庭でも楽しめる元祖の味をぜひ本場でお楽しみください。

外国人居留地時代に外国人コックが提供していた洋風のカツレツをヒントに、老舗のとんかつ店が日本人の味覚に合わせて独自にアレンジしたのがその始まりと言われている「カツレツ」。現代の「とんかつ」につながる和風カツレツの元祖の一つとされています。
厳選された豚肉を使い、衣はサクサク、中はジューシーに揚げたカツレツを、濃厚なオリジナルソースやとんかつソースでいただくスタイルが横浜流。定食として、ご飯と味噌汁、キャベツとともに提供されることが多く、気軽に味わえる洋食として、地元の人々に長年愛され続けているグルメです。

「牛鍋」は、文明開化の象徴として、幕末から明治にかけて横浜で誕生した郷土料理です。安政6(1859)年の横浜開港後、外国人居留地を中心に牛肉食の文化が広がり、文久2(1862)年頃に横浜の居酒屋が提供を始めたのが起源とされています。これが庶民の間で大流行し、一気に全国へと広まっていきました。
現代では主にすき焼きに近いスタイルで提供されることが多い「牛鍋」。薄切りにした牛肉とネギや豆腐などの具材を、醤油や砂糖などで作った甘辛い割り下で煮込みます。伝統的な牛鍋店では、重厚な鉄鍋で調理され、とろけるような牛肉の旨味と割り下のコク深い味わいを楽しめます。鍋料理のため、寒い季節にはとくに好まれる「牛鍋」。横浜の歴史と伝統を感じられるご馳走として人気の逸品です。

サンマーメンは、昭和初期に中華街の料理人のまかない料理から生まれたとされる、横浜市発祥のご当地ラーメンです。麺の上に豚肉とモヤシなどの野菜を炒めた熱々のあんをかけた、醤油ベースのラーメンは、野菜をたっぷりと摂れることもあり庶民の味として人気を博しました。
「サンマー」とは広東語で「新鮮でシャキシャキとした」という意味の「生碼(サンマー)」から来ている説が濃厚で、「生碼麺」と表記されることもあります。多くの町中華やラーメン店で一年中提供されており、とくに寒い季節には、あんかけのトロミが体を芯から温めてくれる一杯として人気が高いグルメです。

昭和49(1974)年に、横浜市磯子区にオープンした吉村家が豚骨醤油スープに太いストレート麺、ほうれん草や海苔を盛り付けて提供したラーメンを源流に持つ「横浜家系ラーメン」。福岡の濃厚豚骨ラーメンと東京の醤油ラーメンを融合させたハイブリッドなラーメンをコンセプトに開発されたラーメンです。
その最大の魅力は、濃厚ながらも臭みが少なく、豚骨の旨味と醤油ダレが絶妙に調和したパンチのあるスープ。多くの家系ラーメン店では、麺の硬さ、味の濃さ、油の量を客の好みに合わせて調整できるシステムが取り入れられており、自分好みにしやすいのもポイントです。中毒性の高い味わいから、全国的な人気を獲得し続けている横浜を代表するソウルフードです。

横浜中華街の点心として古くから親しまれていた「シウマイ(焼売)」。多くの芸能人がメディアで横浜駅の駅弁・土産物として販売されている崎陽軒のシウマイに触れたことをきっかけに大衆に広まり、一躍全国区の横浜グルメとなりました。
干し帆立の貝柱を加えることで旨味を凝縮し、また一口サイズの小ぶりにすることで、揺れる車内でも食べやすく工夫されている「シウマイ」。冷めても美味しくお弁当に最適で、胃袋から旅の想い出を彩ってくれます。とくに電車旅をする場合は、移動のお供に購入したいグルメです。

横浜中華街を代表する点心の一つ「中華まん」。とくに肉まんやあんまんなどが広く親しまれています。そのルーツは中国にありますが、横浜の地で独自の発展を遂げ、肉まん以外にもフカヒレを使ったフカヒレまんやかにまんなど、魚介類を使ったものまでさまざまなバリエーションが誕生しています。
大ぶりサイズのものが多く、食べ応えがあるのが特徴的。多くの店舗で職人が手作りした「中華まん」が提供されており、テイクアウトで手軽に食べ歩きできるスタイルが人気です。とくに寒い時期には、蒸し器から立ち上る湯気と共にその暖かさを求めて中華まんを売る店先に人々が集まります。お土産としても人気が高く、定番の横浜土産にもなっているグルメです。

横浜中華街において朝食や軽食として古くから親しまれている「中華粥」。日本のおかゆと異なり、お米を長時間煮込んで米粒の形がほとんどなくなるまで炊き上げるのが特徴で、トロリとしていながらも、口当たりはサラりとしています。豚骨や鶏ガラなどからとった濃厚なダシで煮込むため、深い旨味があるのが魅力です。
中華料理店では、干しエビやピータン、鶏肉、魚介類など、さまざまな具材を加えたバラエティ豊かな中華粥が提供されています。揚げパンの「油条(ヨウティヤオ)」を添えて、お粥に浸しながら食べるのが定番スタイルの「中華粥」。消化が良く胃に優しいことから、飲み過ぎた次の日の朝や軽めの昼食におすすめのグルメです。

月餅は、中国の中秋節(旧暦の8月15日頃)に、家族の団欒と満月を祝うために食べる習慣がある伝統的なお菓子です。横浜中華街にも中国文化とともに伝わっており、横浜の地で日本人好みにアレンジされた小豆、栗、宇治抹茶、黒ごまなど、しっとりとした和風の餡を包んだ商品も多く登場しています。
一方、伝統的な月餅では蓮の実餡、木の実餡、塩漬けの卵黄が入った餡などがあり、中秋節では伝統的なものから和風アレンジされたものまで、さまざまな種類の月餅が店頭に並びます。中華街の菓子店や中華料理店では、お土産用として箱詰めされたものも人気の「月餅」。店頭で一つから購入することもできるため、食べ歩きグルメにもおすすめの逸品です。

「KIKIレストラン&売店」は、横浜中華街の活気ある通りに位置する、食べ歩きグルメが人気のお店です。中華まんなどの点心や、ダージーパイ、タピオカドリンクなど、豊富なメニューが揃っています。なかでもおすすめなのが、名物のエビマヨ串。プリプリの大ぶりの海老を串に刺し、中華の特製マヨネーズソースをたっぷりかけて提供されます。
食べ歩きにちょうど良いサイズ感と、中華の味付けでありながら親しみやすい味わいが魅力です。お肉を使った点心が多いなか、ちょっと気分転換したいなと思ったときにおすすめ。また、KIKIレストラン&売店では手相占いもできるため、旅行の記念に占ってもらいたい人にもおすすめのお店です。

横浜中華街に立ち寄ったら訪れたいお店のひとつが、明治25(1892)年創業の老舗中華料理店「萬珍樓 點心舗(まんちんろうてんしんぽ)」。海鮮や肉類、甘味を包んだ約50種類ものバラエティ豊かな点心料理を提供している飲茶の専門店です。
点心はどれも、見た目の美しさと食材のおいしさが詰まった逸品。名物の海老蒸し餃子は、はじけるような食感の生地から、ゴロゴロと大きめにカットされた海老の旨味があふれ出します。点心料理のほかにも、約90種類ものアラカルトやコース料理など多彩なメニューを楽しめるので、家族や仲間と一緒にワイワイ過ごすにはぴったりの一軒です。

昭和49(1974)年創業の老舗紅茶専門店の「サモアール」。レトロでシックな雰囲気の店内で、70種類以上のオリジナルブレンドティーを楽しめます。とくにおすすめなのが、馬車道店のみで提供されるオムライス。半熟卵のふわとろオムライスは、王道のチキンオムライスをはじめ、緑の見た目がインパクト大のほうれん草のオムライス、真っ黒なライスが珍しいイカスミのオムライスなど、5種類あります。
紅茶好きをはじめ、オムライス好きは必見の名店「サモアール 馬車道店」。昔ながらの落ち着いた雰囲気の喫茶店で食事を楽しみたい方や、変わり種オムライスに興味がある方にぜひ訪れてほしいお店です。

「泉平」は江戸時代の創業以来、伝統を守り続けるいなり寿司の老舗です。江戸時代のいなり寿司スタイルを受け継いでいると言われる、細長い独特の形状が最大の特徴。代々伝承されてきたレシピで甘辛く煮付けた薄めの油揚げと、ほんのり酢の効いた酢飯のバランスが絶妙で、奥深い伝統の味を味わえる逸品です。
旅中のランチやおやつにつまむのもおすすめですが、宿に持ち帰ってお酒のお供にするのもおすすめ。酢の酸味が、いい感じに食欲を刺激してくれます。また、お土産としても人気のある商品なので、帰宅する前に立ち寄るのもおすすめです。

「謝甜記(しゃてんき)」は、横浜中華街で長年愛され続けている中華粥の専門店です。こちらの中華粥は、生の米から乾燥カキ、乾燥貝柱、丸鶏一羽などを入れて約4時間かけてじっくり煮込むという、手間暇かけた調理法が特徴です。米粒がなくなるまで煮込まれ、とろみが生まれた中華粥は、一口食べると素材の旨みと凝縮された深いコクが口いっぱいに広がります。
薬味や油条(揚げパン)と合わせて、味変も可能。お粥と言えど、一皿で満足度の高い食事を楽しめます。二日酔いの朝や、胃腸が疲れているときにお粥ならではの優しさが染み渡ります。中華料理を軽めに、かつヘルシーに楽しみたい方におすすめのお店です。

「三和楼」は、昭和37(1962)年創業の老舗上海料理店です。とくに秋から冬にかけて旬を迎える上海蟹料理に定評があります。おすすめは同店名物の酔っ払い蟹。紹興酒にじっくり漬け込むことで生まれる独特で芳醇な風味ととろけるような食感が魅力です。
一般的な「姿蒸し」とは異なり、生の蟹を特製紹興酒に漬け込むため、蟹ミソや内子に酒の香りが深く染み込み、濃厚な旨味が際立ちます。上海蟹の珍味をよりディープに、大人の味わいで堪能できるうえに、冷えた身体を芯から温める効果もあると言われているため、とくに上海蟹が旬を迎える肌寒い季節に立ち寄りたい名店です。

広東料理をベースにさまざまな中華料理を提供する横浜中華街の老舗「中華菜館 同發 本館」。名物の一つである北京ダックは、伝統を守ったオーソドックスな調理法で美味。ほかにも焼きシュウマイやトマトを使った肉料理に定評があり、何を食べても美味しいと評判です。
広東料理の伝統を感じられる「中華菜館 同發 本館」。本場中国の伝統的な調理法にこだわった北京ダックを体験したい方や、カジュアルなインテリアで落ち着いたレトロな雰囲気のなか中華料理を味わいたい方におすすめの名店です。
横浜の食の魅力は、その多様性と歴史にあります。文明開化を象徴する牛鍋から、日本独自の洋食、世界最大級の中華街の本格的な点心まで、食のジャンルが非常に幅広く、旅の思い出を彩るお気に入りの「ハマの味」に出会えます。
何度訪れても新しい発見がある横浜グルメ。まだまだ多くの魅力的なグルメがありますが、今回はそのなかでも旅サラダ編集部のイチオシを紹介しています。横浜観光で「何を食べようか」と迷った際にはぜひ本記事を参考にしてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2025年11月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。実際に店舗に行かれる際には在庫の有無等のご確認をお願いします。
プラス旅
[PR] | 2025.10.31
ロコレコ
2025.10.25
プラス旅
[PR] | 2025.10.22
海外ガイド
2025.11.07
トラベル
2025.11.01
その他
2025.10.21
おすすめ
おすすめ
川場村
2025.10.25
おすすめ
八代市
2025.09.06
おすすめ
松浦市
2025.08.16
おすすめ
神戸市
2025.07.19
記事ランキング
2025.03.18
2025.03.30
2025.09.01
2025.04.24
2025.03.17