鮮度のいい魚を酸化させない「灰干乾燥製法」。和歌山『西出水産』の灰干し干物
2024.08.10
和歌山県はさんま漁の発祥の地と言われ、その歴史は江戸時代に遡ります。今でも和歌山ではさんまがたくさん食べられ、加工も盛んです。和歌山市雑賀崎にある『西出水産』では、さんまを中心に火山灰を利用した灰干し干物を作っています。新鮮で脂ノリのいい魚を極力酸化させず、水分を抜くことで旨みを凝縮させた4種類の干物を旅サラダマルシェだけの特別なセットにしてご紹介します。
【コレうまポイント】
【コレうまポイント①】空気と紫外線を避ける「灰干乾燥製法」
『西出水産』では1964年ごろから「灰干乾燥製法」で、さんまを中心に干物を作っています。「灰干し乾燥製法」とは、魚に含まれる水分を火山灰を主成分とした灰に吸わせて干物にする方法です。
魚の干物は加工の工程で空気や紫外線の影響を受けやすいものです。しかし、『西出水産』の「灰干し乾燥製法」では、空気はほとんど通さず、水分だけを通すセロハンで魚を包んで灰の中に入れています。そのおかげで空気や紫外線に触れるのを極力抑え、新鮮さを保って旨みの詰まった干物が作られています。
【コレうまポイント②】新鮮な魚を素早くさばいて加工
『西出水産』では灰干しにする原料にこだわっています。目利きの社長が自ら産地に赴いて、鮮度がよく脂ののりのいいものを厳選して仕入れ、加工しています。
灰干しに加工する作業は、新鮮さを維持するため時間との勝負です。作業は早朝からスタート。作業時間に合わせて解凍した魚は、熟練の職人さんたちの手作業で次々とさばかれていきます。
さばいた魚は丁寧に冷水で二度洗い。絶妙な塩加減の塩水に漬け込んでから、セロハンに包んで灰の中に入れます。季節によって灰の中で水分を抜く時間などは調整しますが、開く作業開始から干物になって梱包されるまでは約12時間と手早く作業が進みます。
【コレうまポイント③】ギフトにもぴったり! 4種類12尾入りの特別なセット
今回のセットは、旅サラダマルシェのためだけに作られた特別なもの。『西出水産』自慢のさんまの灰干しのほか、かます、あじ、ほっけの4種類がそれぞれ3尾ずつ、合計12尾も入った満足感あるセットです。魚の種類や特性、身の状態に合わせて絶妙の塩加減と干し加減で仕上げた『西出水産』でも人気の商品ばかりです。グリルなどで両面を焼くと、すぐに脂がじっとりとにじみ出て、美味しそうな香りがひろがります。口に入れれば身はやわらかく、しっとり。素材の旨みがしっかり感じられて、ごはんが進みます。
干物は紀州杉の間伐材を使用した木箱入りで届きます。高級感があるのでお世話になった方へのギフトにもぴったりです。
新鮮な素材を使って、素早く丁寧に作られた灰干し干物。お酒やご飯のお供にぴったりの、魚の旨みが詰まった灰干しの干物をぜひお試しください。