漁師町ならでは!
魅惑のグルメに舌鼓!
続いてのロコレコさんとの待ち合わせは藤沢市と鎌倉市の市境にある鎌倉市は腰越エリア。“ekinote”で腰越駅について調べる山之内さん。「鎌倉行き先頭車両に乗ると…ホームがなくて、ドアが開きません」という投稿を見つけ、急いで後方車両に移動します。江ノ電腰越駅はホームが短く、ドアを開けられない車両があるのです。
先頭車両から後方車両に移動し、無事、腰越駅に到着しました。「危うく乗り過ごすところでした…こういう投稿は助かりますね!」と山之内さん。気をとりなおして待ち合わせ場所の海へ向かいます。腰越は海が近く、江ノ電区間で唯一路面に電車が走る情緒豊かな地域です。
海に到着すると、なにやら海藻が天日干しされていました。「なんだろう?ワカメかな?」と不思議そうな山之内さん。腰越エリアで有名なシラス漁が、例年3月上旬に解禁されるより一足先に、もうひとつの名産生ワカメ漁が解禁されます。この時期はワカメを天日干しする様子が風物詩です。
海を歩いてロコレコさんを探していた山之内さんに、海からあがり声をかけてくれた女性が4人目のロコレコ・かおかおパンダさんです。腰越を中心にアーティスト(画家)として活動するかおかおパンダさんは、小さなイラストから壁画など大きな作品まで手がけています。「THE湘南の女性って感じです!」と山之内さんが評するかおかおパンダさんは、なんと北海道出身。大のサーフィン好きで、波の良さ、住む人の良さ、住みやすさから約20年前に腰越に移住してきたそう。
かおかおパンダさんは、アクリルやクレヨンを使い、抽象的な絵の中にキャラクターが点在するカラフルな作品を描くのが特徴です。「かわいいサーフボードですね」と山之内さんが気になっていたイラストももちろん彼女の作品。また壁画なども得意としており、依頼のあった民家の壁などへのイラストも手がけています。ちなみにかおかおパンダさんは、腰越が好きで、腰越のために何かをしたいという地元民が集まって、皆を笑顔にすることを目標としイベント企画や各種プロジェクトを行う“チーム腰越”のメンバーのひとりでもあります。
一度、着替えをしてくるという、かおかおパンダさんとあらためて待ち合わせの約束をしたのは江ノ電線路沿いににあるシャッターアートの前。もちろんこちらも彼女の作品です。腰越アートストリート実行委員会(江ノ島電鉄株式会社・腰越協栄会・チーム腰越による協働)の「腰越の街のあたたかさをアートを通して伝えたい」というプロジェクトの第1弾として、かおかおパンダさんのシャッターアートが地域の幼稚園や賛同者とともに完成しました。
そんな腰越愛あふれる、かおかおパンダさんがレコしてくれるのは、漁師町でもある腰越で大好きなグルメが食べられる場所なんだとか。訪れたのは、江ノ電腰越駅目の前のパン屋さん「Boulangerie Le beau temps(ブーランジェリー ル・ボートン )」です。
2018年にオープン。種類豊富でなんと約150種類にものぼる商品があるんだそうです。海が近い町・腰越ならではの海鮮を使ったパンの数々も人気商品。「たくさん種類があって楽しいです」という山之内さんに「特におすすめのパンがあるので、お店の前で江ノ電をみながら食べましょう」とかおかおパンダさん。
最初に食べたのは、同店で一番人気という「茎わかめパン」。「めちゃくちゃずっしりしていて想像以上に茎わかめがたっぷり。辛みのあるマヨネーズも絶妙です。茎わかめって、こんなにパンと合うんですね」と感銘を受ける山之内さんに「この茎わかめパン目当てで早朝からお店に行く方も多いんですよ。早く行かないと売り切れちゃうので…私もそのひとりです」とかおかおパンダさんが説明してくれます。
次にいただいたのは旬のしらすをたっぷりと使用した「湘南しらすのカスクート」です。「しらすがすごい!ギリギリまでいっぱい入っています。アボカドと大葉ともすごく合う。一口目からすべての具材が入ってきます。これはたまらん…」と腰越ならではの海鮮パンを楽しみました。
「実は、さらにもう1軒紹介したいところがあるんです」と、かおかおパンダさんに連れてきてもらったのは「腰越漁業協同組合直売所」です。「この“朝どれフライ”って“ekinote”でみたやつだ!来てみたかったんです」と喜ぶ山之内さん。さっそく今日の朝どれフライ3種をオーダーしました。
同店のメニューは、その日の朝にとれた海鮮のフライのみ。ただし、アルコール類やごはんなどを持ち込むことができ、思い思いにフライを楽しむことができます。「お好きだと聞いたのでレモンサワーを持ってきました。あと、ごはんも」と笑顔のかおかおパンダさん。さっそく運ばれてきたフライを前に乾杯です。
この日の朝どれフライは「アジ」「サバ」と「めかぶの天ぷら」です。「すごい!ボリューム!わんぱくな感じですね」という山之内さん。まずは「サバ」をいただきます。「ジューシーでふわふわです」と嬉しい笑顔。つづいては「アジ」。「これは大きい。そして美味しい」とのこと。そして、かおかおパンダさんも「天ぷらは初めて」という「めかぶの天ぷら」。「これは新食感!大好きなレモンサワーがすすみます」と食事を楽しみます。
「私が大好きな腰越は、漁師町でもあるので、美味しい海鮮をつかったグルメがたくさんあるんですよ。普段通っているお店が、すずさんに喜んでもらえて、すごく嬉しいです」とかおかおパンダさん。「新鮮な海の幸がいただけて幸せです」と応える山之内さん。酒席はつづいたのでした。
Boulangerie Le beau temps
(ブーランジェリー ル・ボートン )
横浜のパン屋さんで修行をした鎌倉出身の店長が、腰越に戻り2018年にオープンした同店。約150種類にものぼる多種多様なメニューと港町ならではの海鮮を使ったパンの数々で地元腰越っ子に人気を博す銘店。お店の前にある椅子に座り江ノ電をながめながらパンをいただくのもおすすめ!
腰越漁業協同組合直売所
季節の旬のものや、その日に入荷された朝どれの海鮮をその場でフライにしてくれるお店。持ち帰りももちろん、店内で揚げたてを食べることもできる。また、店内で食べる際は、お酒やごはんなど、持ち込み自由。店外から見える江の島の景色も良い人気スポット。
INFORMATION
かおかおパンダさん
Profile
札幌市出身、腰越在住のアーティスト。腰越を盛り上げる「チーム腰越」の一員でもある。
MOVIE
漁師町・腰越の絶品グルメ!
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