受け継がれる伝統
阿麻和利がつなぐ素敵な縁



伊原さんがうるま市で最初のロコレコさんに会いに来たのは、勝連城跡。勝連城は、琉球王朝時代にこの地で人々に慕われた王、阿麻和利(あまわり)の居城として知られています。2000年にはユネスコの世界遺産に登録され、年間約17万人の観光客が訪れる人気の観光地です。


勝連城は丘の上にあるため、途中まではEVカートでのぼることができます。うるま市の景色をながめられると聞いた伊原さん、期待が高まります。ちなみに勝連城は地元では“勝連グスク”と呼ばれています。“グスク”とは沖縄で聖所、城塞(じょうさい)をさす言葉だそうです。

EVカートをおりてから、頂上までは階段をのぼりました。「すごく気持ち良い場所ですね。癒やされますね」とうるま市の絶景を楽しみます。


景色を楽しんだあとは、勝連城跡を散策しました。するとこの旅最初のロコレコさん・森根 きずなさんに出会いました。森根さんは、うるま市で旬の野菜や果物がふんだんに使用されているこだわりのスムージーが人気の「beji cafe(ベジカフェ)」というカフェの店長さんです。

そんな森根さんがレコしてくれるのは勝連城にも関連する地域にまつわる伝統とのこと。やってきたのは「平敷屋公民館(へしきやこうみんかん)」です。「歌と音楽が聞こえてきました。もしかしてこの音楽って!」と途端に表情が華やぐ伊原さん。公民館の中へ急ぎます。

中をのぞいてみると、歌をうたっていたのは中高生のみなさんでした。「ステキな歌声。中で聞いても良いですか?」とその歌声に誘われます。中へ入るとさらにその迫力に圧倒されました。「観ているだけで、ぐっとくるものがあります」と伊原さん。


「“うるま市”と聞いて、もしかしたら。と思っていたのですが、みなさんって「肝高の阿麻和利」(きむたかのあまわり)”を演じている方たちですよね」と伊原さん。「実は地元の大阪にいた頃に“阿麻和利”に感銘を受けた人たちで結成された表現倶楽部「うどぃ」という団体に所属していて、そこで歌や踊りを習っていたんです。だから、すごく嬉しいです」とのことでした。


沖縄県うるま市の中高校生が出演している現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」は、2000年3月の初演以来「あまわり浪漫の会」が企画・運営している「沖縄版ミュージカル」。沖縄に伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、現代音楽とダンスを取り入れて、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生が描かれています。また、勝連城跡ふもとにある「あまわりパーク」では土日祝日にライブパフォーマンスも行われており現役中高生や卒業生の演目を観ることもできます。

すると森根さんが「そうしたら、彼女たちのこと覚えてますか?」と3名の女性を紹介してくれました。「ええ!なんで⁉すごいサプライズ。当時所属していた表現クラブで“阿麻和利”のみなさんとコラボさせてもらった時に出会ったんです。10年ぶりくらい!嬉しい!」と喜びます。


「もしかして、踊れたりしますか?」とにっこり笑顔の森根さん。「ええ!覚えてるかな?すごく不安だけど、ちょっと練習します」と当時の仲間を誘い、練習を開始します。ものの数分フリを確認した伊原さん。みなさんと踊ることに。

さすがは伊原さん。10年ぶりとは思えないほど、完璧な踊りを見せてくれました。当時の仲間や中高生の皆さんとの息もバッチリ。「すごく踊っていて楽しかったです。やっぱり体が覚えているものなんですね」と最高の時間を過ごしたようでした。
勝連城跡(あまわりパーク)

beji cafe(ベジカフェ)

同店は素材にとことんこだわった濃厚スムージーが人気のテイクアウト専門店です。またテイクアウト専門店ではありながら、沖縄を存分に感じるロケーションの良さも魅力のひとつ。店舗前にはエメラルドグリーンの海が一面に広がり、テラス席で海を眺めながらお食事を楽しむこともできます。



森根 きずなさん
Profile
地元民に大人気のカフェ「beji cafe」オーナー。中学生の頃に「阿麻和利」に出演していた。
神の島で愛される食堂
忘れられないもずく料理‼
