佐賀県唐津市|また来たくなる、海のまち。味も、人も、唐津。
2026.06.27
石川県南部に広がる加賀エリアは、名湯として知られる加賀温泉郷をはじめ、歴史ある寺院や伝統工芸、自然豊かな景勝地が点在する旅先です。奇岩が織りなす景観が美しい那谷寺、風情ある山代温泉や山中温泉、九谷焼の文化に触れられる美術館など、北陸らしい魅力をゆったり楽しめます。
今回は、加賀温泉駅を起点に加賀・山中温泉エリアを巡る1泊2日のモデルコースをご紹介します。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。
※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

石川県加賀市に位置する加賀温泉駅は、2024年3月に北陸新幹線の延伸に伴い利便性が大きく向上した駅です。金沢・東京方面からのアクセスが格段に便利になった加賀観光の玄関口として機能。市内各地への路線バスや周遊バスが発着しており、観光の起点として高い利便性を誇ります。
本コースでは、駅前でレンタカーを借りて旅をスタート。加賀・山中エリアの観光スポットは車でないと回りにくい場所も多いため、レンタカーの利用が便利です。まずは県道20号線を北東に走り、最初の目的地・安宅の関を目指しましょう。移動時間は、レンタカーで約30分です。

石川県小松市安宅に位置する安宅の関は、歌舞伎十八番「勧進帳」の舞台として全国に知られる歴史的な名所です。源義経一行が奥州へ落ち延びる際、弁慶が機転を利かせ関守・富樫左衛門を説き伏せた「難関突破」の逸話が伝わり、受験や試験合格を祈願する参拝者も多く訪れます。
関所跡の広場には弁慶・義経・富樫の銅像が立ち並び、日本海を望むロケーションとともに絵になる景観が広がります。隣接する安宅住吉神社は難関突破の御利益で知られるパワースポット。白砂青松の海岸線を歩きながら、歴史ロマンに思いを馳せましょう。
▼加賀温泉駅から安宅の関への行き方
勧進帳ゆかりの歴史ロマンに触れたら、レンタカーで約30分の距離にある那谷寺へ向かいます。

717年、泰澄大師によって開創された那谷寺は、白山信仰の霊場として1,300年以上の歴史を誇る古刹です。境内に広がる奇岩遊仙境は、太古の地殻変動によって形成された奇岩群が連なる圧倒的な景観で、松尾芭蕉が「石山の 石より白し 秋の風」と詠んだ名所としても名高い場所です。
奇岩の岩壁をくりぬいた岩窟「いわや胎内くぐり」は、くぐり抜けることでこの世の罪が洗い流されると伝わる体験スポット。秋には真っ赤に染まる紅葉が奇岩の白と鮮やかなコントラストをなし、国内屈指の紅葉名所としても多くの人を魅了します。ゆっくりと境内を散策しながら、幽玄の世界に浸りましょう。
▼安宅の関から那谷寺への行き方
奇岩の絶景と古刹の静寂を堪能したら、レンタカーで約15分の山代温泉へ向かいランチにします。

山代温泉は、開湯1,300年以上の歴史を誇る加賀屈指の名湯エリアです。温泉街には個性豊かな飲食店が軒を連ね、加賀の食文化を堪能できるスポットとしても旅行者に人気があります。日本海で水揚げされた新鮮な海の幸をふんだんに使った海鮮料理や、加賀野菜を活かした郷土料理が揃います。
地元で愛される名物グルメとして、加賀の伝統料理「治部煮」や香り豊かな「手打ち蕎麦」を味わえるお店も充実しています。温泉街の風情ある路地を歩きながら、気に入ったお店に入ってみましょう。午後の散策に向けて、加賀の豊かな食文化をしっかり堪能してください。
▼那谷寺から山代温泉への行き方
加賀の味覚を堪能したら、徒歩約5分の距離にある「いろは草庵・古総湯(湯の曲輪)」へ向かいます。

山代温泉の中心「湯の曲輪」に建つ「古総湯」は、明治時代の総湯(共同浴場)を復元した体験型施設です。九谷焼のタイルや檜の浴槽など、当時の情緒を忠実に再現した外観と内装が特徴で、温泉街の顔として多くの観光客が訪れます。
すぐそばにある「いろは草庵」は、明治時代に北大路魯山人が滞在した旅館「吉野屋」の跡地で、書家・篆刻家として活躍していた魯山人が陶芸の才能を開花させた始まりの場所としても知られています。日本が誇る芸術家の原点に触れながら、湯の曲輪をゆっくり散策しましょう。
▼山代温泉ランチ店からいろは草庵・古総湯(湯の曲輪)への行き方
魯山人ゆかりの地と明治の温泉情緒を巡ったら、レンタカーで約15分の距離にある本日の宿泊地・山中温泉へ向かいます。

石川県加賀市の山あいに湧く山中温泉は、開湯1,300年以上を誇る加賀の名湯で、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で8泊した地としても知られています。鶴仙渓に沿って宿が立ち並び、自然の渓谷美と良質な温泉が同時に楽しめる、情緒あふれる温泉地です。
泉質は低張性・弱アルカリ性の単純泉で、神経痛や筋肉痛をはじめ、美肌効果も期待できる「美人の湯」としても親しまれています。共同浴場「菊の湯」は男女で棟が分かれた歴史ある総湯で、地元住民にも親しまれている共同浴場です。チェックイン後は宿の露天風呂でゆっくりと疲れを癒しながら、夕食までしばしの休憩を取りましょう。
▼山代温泉から山中温泉への行き方

山中温泉の宿でのディナーは、加賀の豊かな食文化を象徴する会席料理が中心です。日本海で水揚げされた新鮮な甘えびや加能がに(冬季)、のどぐろといった高級魚などの海の幸をふんだんに使った料理が並び、加賀野菜を活かした繊細な和の味わいが楽しめます。
加賀の伝統料理「治部煮」や鴨を使った煮物など、加賀百万石の食文化が息づく逸品も会席の中に登場。石川の地酒と合わせて味わえば、旅の満足感がさらに高まります。
2日目は朝から歩いてめぐる行程なので、ゆっくりと湯上がりのひとときを楽しみながら早めに休みましょう。

山中温泉の清々しい朝は、鶴仙渓から流れ込む渓流の音とともに明けます。宿で加賀の食材を活かした和朝食を楽しんだら、チェックアウトの前に朝の露天風呂でゆっくり身体を温めておきましょう。2日目は徒歩でめぐる行程が中心のため、荷物はレンタカーのトランクに積んでおくのがおすすめです。
宿を出発したら、まずは徒歩約20分の距離にある鶴仙渓の入口・こおろぎ橋へ向かいます。渓谷の清流沿いに続く遊歩道を歩きながら、山中温泉の自然美を満喫しましょう。

山中温泉街を流れる大聖寺川が削り出した渓谷「鶴仙渓」は、山中温泉が誇る自然の傑作です。全長約1.3kmの遊歩道沿いに、緑の木々と清らかな渓流が続く景観は四季を通じて美しく、特に新緑や紅葉の季節は格別の美しさを見せます。
遊歩道の始点・総ひのき造りの「こおろぎ橋」から出発し、現代アートが融合した個性的なS字形の「あやとりはし」へと向かいます。川床を利用した「川床スイーツ」のサービス(季節限定)も人気で、清流を眺めながら一服できる贅沢な体験です。松尾芭蕉も愛でたとされる、山中温泉随一の絶景を歩いてめぐりましょう。
▼山中温泉の宿から鶴仙渓(こおろぎ橋)への行き方
渓谷美を存分に楽しんだら、あやとりはしから徒歩約5分のゆげ街道へ向かい、温泉街の散策を続けます。

山中温泉の中心を東西に走る「ゆげ街道」は、総湯「菊の湯」を中心に温泉みやげの店や飲食店、工芸品店が立ち並ぶ温泉街のメインストリートです。石畳の風情ある路地を歩きながら、山中漆器や山中温泉の名産品をショッピングするのにぴったりのエリアです。
「菊の湯」は女湯と男湯で建物が異なる趣ある共同浴場で、地元の人々も日常的に利用する本物の温泉文化が体験できます。周辺には地元の食材を使ったスイーツやジェラートを扱うカフェも点在し、散策のついでに一休みするのもおすすめです。地元の暮らしに根付いた温泉文化に触れながら、ゆっくり歩いてみましょう。
▼鶴仙渓からゆげ街道への行き方
温泉街の風情を楽しんだら、ゆげ街道沿いのお店でランチにします。移動時間は徒歩で約5分です。

ゆげ街道には、山中温泉ならではの食材を使った個性豊かな飲食店が軒を連ねています。なかでも人気なのが、石臼で挽いたそば粉を使った風味豊かな手打ちそばで、地元の食文化を代表するグルメのひとつです。
ほかにも加賀の地野菜を使ったおばんざいや、地元産の食材を活かした和定食、日本海の恵みを詰め込んだ海鮮丼などを味わえるお店も多く、どのお店に入っても加賀の食の豊かさを実感できます。散策で疲れた足を休めながら、温泉街の雰囲気を感じつつゆっくりとランチを楽しんでください。午後からはレンタカーで移動します。
▼ゆげ街道からランチ店への行き方
山中の地グルメを堪能したら、レンタカーで約25分の距離にある全昌寺へ向かいます。

大聖寺の城下町に建つ全昌寺は、1576年創建の曹洞宗の古刹です。境内にずらりと並ぶ約500体の五百羅漢像で知られ、表情豊かな石仏たちが訪れる人を出迎えます。当時の武士や町人などによって寄進された貴重な文化財で、見ているとどこかに自分に似た顔を見つけられると伝えられており、探しながら歩くのも楽しみのひとつです。
山中温泉で別れた曾良が宿泊した翌日、芭蕉も全昌寺に泊まりました。境内には、芭蕉と曾良にゆかりのある句碑が残されています。静かな境内で羅漢像と向き合いながら、ゆっくりと時を過ごしましょう。
▼ゆげ街道のランチ店から全昌寺への行き方
五百羅漢に見守られる静かな古刹を後にしたら、徒歩約5分の石川県九谷焼美術館へ向かいます。

加賀市大聖寺に建つ石川県九谷焼美術館は、日本で唯一の九谷焼専門美術館として2002年に開館しました。江戸時代前期の「古九谷」から、各時代の名工による作品、現代九谷作家の最新作まで、九谷焼の全歴史を網羅した充実のコレクションを誇ります。
緑・黄・紫・紺青・赤の「五彩」と呼ばれる鮮やかな色絵が施された九谷焼の美しさは、実物を前にするとその華やかさに目を奪われます。美術館に隣接する日本庭園も見ごたえがあり、日本茶や中国茶を楽しめるカフェも完備。ゆったりと流れる時間のなかで、心ゆくまで加賀が誇る伝統工芸の粋を存分に味わってください。
▼全昌寺から石川県九谷焼美術館への行き方
九谷焼の美の世界を堪能したら、レンタカーで約20分の愛染寺へ向かいます。

片山津温泉に位置する愛染寺は、温泉街の守護寺として地元の人々から信仰されてきた寺院です。護摩堂には縁結びの御利益で知られる「愛染明王」が祀られ、良縁や恋愛成就を願う参拝者が多く訪れるパワースポットとなっています。
注目を集めているのが、日本初のはめ込み式絵馬「一心絵馬」です。中心をハート型にくり抜かれた絵馬に、ハート型のパーツをはめ込む珍しいスタイルで、SNS映えするユニークな祈願方法としてとくに若い世代の方を中心に人気を集めています。恋愛をはじめ、人間関係、仕事など、良縁を望む方は、縁結びの祈願をしてみましょう。
▼石川県九谷焼美術館から愛染寺への行き方
縁結びの祈願を済ませたら、徒歩約10分の距離にある浮御堂(柴山潟)へ向かい、旅のしめくくりにふさわしい絶景を楽しみましょう。

天候によって7回も湖面の色が変わると言われている柴山潟の湖面に浮かぶ朱塗りの「浮御堂」。片山津温泉のシンボルとして長年親しまれてきたスポットです。温泉伝説の竜神様と弁財天様が祀られており、片山津温泉の発展への感謝の証として建立されました。
湖上にたたずむ荘厳な姿と、その時々で表情を変える湖面のコラボレーションはまさに幻想的。夜間には幻想的なライトアップ姿も堪能できます。2日間の旅の締めくくりにふさわしい、心に残る絶景を楽しんでください。
▼愛染寺から浮御堂(柴山潟)への行き方
柴山潟の夕景を眺めたら、レンタカーで約15分の加賀温泉駅へ戻り、お土産を購入して旅を締めくくります。

旅の最後は、加賀温泉駅直結の「ゆのまち加賀」内にある「おみやげ処加賀」で、お土産を選びましょう。石川を代表するお土産が一堂に揃い、効率よくショッピングできます。加賀棒茶、山中漆器の箸や椀、九谷焼の小物など、石川ならではのクオリティの高い品々が揃っています。
北陸新幹線の延伸により、東京方面へは最速約2時間40分でのアクセスが可能になりました。レンタカーを返却して駅構内でゆっくりお土産を選んだら、旅の余韻を胸に帰路につきましょう。加賀棒茶・山中漆器・九谷焼など、石川が誇る一品をぜひお持ち帰りください。
▼浮御堂(柴山潟)から加賀温泉駅への行き方
ここからは今回のモデルコースには含まれていませんが、テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した石川県のスポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

加賀市内に工房を構える九谷焼窯元「須田菁華」は、1890年に創業した老舗窯元です。初代・須田菁華が確立した独自の作風は代々受け継がれ、現在は四代目が伝統を守りながら現代的な感覚を融合させた九谷焼を生み出しています。
料理を引き立てる繊細な絵付けと重厚感ある佇まい、味わい深い釉薬の色合いが特徴。日常使いから贈答品まで幅広い作品が揃います。魯山人が「天下独歩、異才」と評した技術と現代的なセンスの融合により進化した九谷焼をぜひ手にとってみてください。

「芸妓検番 花館」は、石川県加賀市の片山津温泉にある、大正期に建てられた芸妓の稽古場(検番)を修復した観光施設です。木造2階建ての建物内では、かつて芸妓たちが唄や三味線、踊りの練習に励んだ舞台や、当時の建築様式をそのまま残す空間を見学することができます。
現在は1階がカフェスペースとなっており、白玉あんみつやわらび餅などの甘味を楽しめます。また、伝統的な和の風情を感じられる体験プログラムやイベントも定期的に開催されており(現在休止中)、温泉街の歴史や文化を伝える拠点として活用されています。

「れん永昌堂」は、文政2年(1819年)に創業した石川県加賀市山代温泉にある老舗の和菓子店です。創業以来、小豆本来の風味と後味が特徴である山代温泉の銘菓「煉羊羹」を作り続けています。
同店の羊羹に使用される食材は、北海小豆の自家製餡、精製度の高い氷砂糖、そして天然の天草の中でも高級とされる糸寒天の3種類のみ。シンプルな素材選びと純度の高い健康食材にこだわって製造されており、保存料などは使用されていません。
伝統的な製法で守られてきたこの煉羊羹は、山代温泉の定番のお土産品として親しまれているほか、各種お祝い事や贈答用としても広く利用されています。お土産用にぜひ手に取ってみてください。

「金継ぎ工房 八木」は、割れや欠けた陶磁器を漆と金で修復する日本の伝統技法「金継ぎ」を体験・学べる工房です。その技の奥深さと美しさは海外でも話題に。修復した跡を金の線として美しく残す金継ぎは、「壊れた物をより美しく再生する」という日本独自の美意識「侘び」を体現した技術です。
工房では初心者向けの金継ぎ体験教室も開催されており、壊れた器を自分の手で修復する体験は、旅の特別な思い出になるでしょう。大切にしていた器が新たな輝きを取り戻す瞬間は感動的で、日本の伝統工芸の奥深さを実感できます。石川観光と組み合わせてぜひ訪れてみてください。

加賀温泉郷に誕生した「Monta-Yu 加賀」は、五郎島金時を使ったモンブランやさつまいもスイーツを販売する店舗です。テイクアウトを中心に、一部商品は店内でも味わえます。焼きいものモンブランをはじめ、プリンやソフトクリーム、チーズテリーヌなど、五郎島金時の美味しさをさまざまな形で楽しめます。
店内にはベンチスペースもあり、イートインも可能。モンブランはテイクアウトもできるため、宿泊施設に持ち帰ってゆっくり味わうこともできます。湯の曲輪観光の合間に立ち寄りやすいスポットです。
今回ご紹介したモデルコースでは、勧進帳ゆかりの安宅の関から芭蕉も愛でた那谷寺の奇岩絶景、魯山人ゆかりの山代温泉の文化散策、そして鶴仙渓の渓谷美と山中温泉のゆげ街道まで、石川県加賀エリアの多彩な魅力をたっぷり堪能できます。さらに五百羅漢の全昌寺、日本唯一の九谷焼美術館、縁結びの愛染寺と夕暮れの浮御堂など、見どころが凝縮された充実のコースです。
北陸新幹線の延伸で格段にアクセスが便利になった石川県加賀地方。1泊2日でこれだけの絶景・文化・温泉を体験できるエリアはそうありません。ぜひ今回のモデルコースを参考に、加賀の奥深い魅力をじっくり味わいに訪れてみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年6月に作成しました。
※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。
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