北海道根室市|花咲く線路の、その先へ 最東端の街で出会った魅力
2026.06.06
仙台市街地から車で約1時間。宮城県南部に広がる蔵王エリアは、歴史ある城下町や温泉地、雄大な自然景観が点在する人気の観光エリアです。戦国武将ゆかりの城跡や武家屋敷を巡ったり、蔵王連峰が生み出した絶景を眺めたりと、多彩な魅力を楽しめます。
今回は仙台駅を出発し、白石から蔵王エリアを巡る1泊2日のモデルコースをご紹介します。白石城や武家屋敷などの歴史スポットをはじめ、宮城蔵王キツネ村、蔵王のシンボル「御釜」、遠刈田温泉など、宮城県南部の見どころを満喫。TV番組『朝だ!生です旅サラダ』で取材してきた、地元の人や観光客に愛されるおすすめの観光地についても紹介しているので、旅行の際の参考にしてください。
※当モデルコースは一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のもので、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。

東北最大のターミナル駅「仙台駅」は、新幹線・JR在来線・地下鉄が乗り入れる東北随一の交通拠点です。駅ビルや周辺商業施設には仙台土産から地元グルメまで豊富に揃います。旅の最終地点も出発地と同じく、ここ仙台駅のため、時間がある場合は先に下見をしておくのもおすすめです。
本コースではまず仙台駅周辺でレンタカーを借りて、南へ向けて出発します。東北自動車道を経由して最初の目的地・白石城を目指しましょう。移動時間はレンタカーで約50分です。

「白石城」は伊達政宗の右腕として知られる仙台藩の重臣・片倉小十郎景綱が入城し、以降幕末まで約260年にわたって片倉氏の居城となった名城です。江戸幕府の「一国一城令」が施行されたのちも仙台藩南端を守る要衝として存続を認められた数少ない城のひとつとして知られています。
現在の天守閣は1995年に史実に忠実な木造工法で復元されたもので、全国でも珍しい木造復元天守として高い評価を受けています。天守閣最上階からは白石市街地や蔵王連峰の眺望が広がります。隣接する歴史探訪ミュージアムと合わせて、戦国から幕末へとつながる白石の歴史をじっくり体感してみましょう。
▼仙台駅から白石城への行き方
木造天守からの絶景と城下町の歴史を堪能したあとは、歩いてすぐの白石城下でランチにしましょう。移動時間は徒歩で約5分です。

「白石うーめん」は、油を一切使わずに練り上げたそうめん状の麺で、400年以上の歴史を誇る白石市の特産品です。素麺よりも少し太く、長さが約9cmと短い麺が特徴。コシがあり、なめらかな喉ごしで、冷やして麺つゆで食べるのはもちろん、温かい出汁に入れて食べる「温うーめん」も地元では親しまれています。
城下町の風情が残る白石の市街地には、老舗のうーめん専門店が点在し、ランチタイムには地元客や旅行者で賑わいます。ヘルシーで消化も良く、観光の合間に軽やかに楽しめるのも嬉しいポイントです。
▼白石城から白石城下のランチ店への行き方
白石の名物麺に舌鼓を打ったあとは、すぐそばの片倉家中武家屋敷へ向かいます。移動時間は徒歩で約15分です。

白石城の北辺、三の丸外堀を兼ねた沢端川に面して佇む「片倉家中武家屋敷(旧小関家)」は、江戸時代の1730年(享保15年)前後に建てられたとされる、白石城主・片倉家に仕えた中級武士の屋敷です。宮城県指定文化財に指定されており、現存する武士住宅の中でも素朴かつ古式の架構が残る建築として知られています。
茅葺き屋根の主屋に入ると囲炉裏や正座敷など当時のままの空間が広がり、農民住宅を素地として発展した中級武士の暮らしぶりをリアルに体感できます。外堀の水路と生垣に囲まれた閑静な佇まいも印象的で、白石城とセットで巡ることで城下町の全体像がより深まります。
▼白石うーめん店から片倉家中武家屋敷への行き方
江戸時代の武士の暮らしに思いを馳せたあとは、レンタカーで蔵王山麓のキツネ村へ向かいます。移動時間はレンタカーで約30分です。

蔵王の自然が広がる標高590メートルの山麓に位置する「宮城蔵王キツネ村」は、キタキツネをはじめ、銀ギツネ・ホッキョクギツネ・プラチナギツネ・十字ギツネなど複数種類、100頭以上のキツネが放し飼いになっている国内でも珍しい観光施設です。
森の中の園内を歩くと、後ろからついてくるキツネや、衣服を引っ張るキツネなど、思わず笑みがこぼれる光景に出会えます。春に生まれる子ギツネの抱っこ体験(時期・状況限定)も人気で、夏はスリムな姿、冬はふわふわの「モフモフ」状態と季節によって全く異なる表情も魅力のひとつ。キツネ以外にもウサギやヤギ、ポニーともふれあうことができる癒しスポットです。
▼片倉家中武家屋敷から宮城蔵王キツネ村への行き方
100頭以上の可愛らしいキツネたちとのふれあいに心癒されたあとは、蔵王の名湯・遠刈田温泉へ向かいます。移動時間はレンタカーで約30分です。

開湯400年以上の歴史を持つ遠刈田(とおがった)温泉は、標高約330メートルの高原に広がる、蔵王山麓を代表する湯治の地です。古くから「足腰の病に効く霊泉」として知られ、今も旅館や民宿が点在する情緒あふれる温泉街の景観が残っています。
泉質は硫酸塩・塩化物泉で、さらりとした肌触りと身体が芯から温まる泉質が特徴です。温泉街には共同浴場「神の湯」「壽の湯」があり、地元住民と肩を並べて湯につかる昔ながらの風情を体験できます。チェックインを済ませたら、蔵王の大自然の中で旅の疲れをゆっくりと洗い流しましょう。
▼宮城蔵王キツネ村から遠刈田温泉の宿への行き方

宿泊先のディナーでは、蔵王山麓が育んだ食材の競演を堪能できます。厳選された仙台牛のステーキや牛タン料理をメインに、蔵王高原の乳製品を使ったチーズ料理や地場野菜のグリルなど、地産地消にこだわった品々が卓を彩ります。
蔵王の山里で育まれた、みちのくもち豚を使った料理や、季節によっては山菜の天ぷらなど、東北の恵みを余すことなく味わえるのが遠刈田温泉の宿ならではの醍醐味です。翌日は早朝から蔵王の御釜に向かうため、食後はゆっくり湯に浸かって英気を養いましょう。

2日目は朝食をとったあとチェックアウトし、蔵王エコーライン方面へ出発します。
ホテルの朝食を付けていない場合は、共同浴場「神の湯」前で開かれる朝市に行くのもおすすめ(毎年5月下旬から11月末まで毎週日曜日に開催)。地元産の新鮮な果物や野菜が並び、活気ある地元の温かさに触れられます。また、毎朝届く出来立ての「寄せ豆腐」を朝食で味わうのも外せません。
2日目最初の目的地である蔵王の御釜(火口湖)は標高1,700メートルに位置するため、早めの行動が快適な観光につながります。移動時間はレンタカーで約40分です。

蔵王連峰の最高部、宮城・山形の県境に位置する「御釜(おかま)」は、熊野岳・刈田岳・五色岳に抱かれた火口湖です。直径約330メートル、水深約25メートルの火口湖に溜まる湖水は、季節や天候・太陽の角度によってエメラルドグリーンから神秘的なコバルトブルーへと刻一刻と色を変え、「五色沼」とも呼ばれる所以となっています。
展望台から眼下に広がる御釜の眺めは、まさに別世界のような非日常感。高山植物が咲き誇る初夏、紅葉が包む秋など、訪れるたびに異なる表情を見せてくれる蔵王随一の絶景スポットです。
▼遠刈田温泉から蔵王の御釜(蔵王ハイライン経由)への行き方
神秘的なエメラルドの湖面に見入ったあとは、蔵王エコーラインを少し下ったところにある滝見台へ向かいます。移動時間はレンタカーで約25分です。

蔵王エコーラインの宮城県側中腹に位置する滝見台は、日本の滝百選にも選ばれた落差181メートルの「三階滝」と「不動滝」、さらに不動滝の上部にある「地蔵滝」を一度に望めるスポットです。深い緑の山肌を白い水しぶきが縫うように流れ落ちる壮観な眺めは、蔵王ドライブのハイライトのひとつに数えられています。
エコーラインの沿道は春は新緑、秋は紅葉と四季折々の彩りが美しく、御釜への往路・復路どちらでも楽しめます。とくに秋には山全体が黄や赤に色づき、撮影スポットとしても人気です。
▼蔵王の御釜から滝見台への行き方
豪快な滝の絶景を眺めたあとは、蔵王こけしの聖地・みやぎ蔵王こけし館へ向かいます。移動時間はレンタカーで約15分です。

遠刈田温泉は遠刈田系の伝統的なこけしの発祥地として知られており、そのシンボル的な存在がこの「みやぎ蔵王こけし館」です。遠刈田系こけしをはじめ、全国の伝統こけしや木地玩具合計5,500点以上を系統別に展示しており、日本最大級のこけしコレクションを誇ります。
現役のこけし工人によるろくろ挽きの実演コーナーでは、職人の手業を間近で観察でき、自分でこけし白木地に絵を描く「絵付け体験」も人気です。世界で一つだけの手描きこけしは旅のかけがえない記念品になるでしょう。館内売店では遠刈田系こけしや蔵王グッズの購入も楽しめます。
▼滝見台からみやぎ蔵王こけし館への行き方
こけしの魅力にたっぷり触れたあとは、遠刈田温泉街でランチにしましょう。移動時間はレンタカーで約10分です。

遠刈田温泉街のランチには、蔵王産食材をふんだんに使ったご当地グルメが揃っています。なかでも地元産「みちのくもち豚」を使ったグルメバーガーは、肉汁あふれるパティと新鮮な地場野菜の組み合わせが絶妙で、温泉旅行者の間で人気を集めています。
また、蔵王の豊かな自然に育まれた乳牛の生乳から作る「蔵王チーズ」を使ったピザやグラタンを提供するカフェや食堂も点在します。昭和レトロな雰囲気が漂う温泉街をぶらぶら散策しながら、お好みの一軒を探してみましょう。
▼みやぎ蔵王こけし館から遠刈田温泉街の飲食店への行き方
蔵王の地場グルメに舌鼓を打ったあとは、宮城県初の重要伝統的建造物群保存地区・村田の蔵の町並みへ向かいます。移動時間はレンタカーで約25分です。

宮城県柴田郡村田町の中心部に広がる「蔵の町並み」は、2014年に宮城県初の重要伝統的建造物群保存地区に選定された歴史景観地区です。江戸時代後期から明治にかけて、仙台と山形を結ぶ街道の分岐点として紅花や藍の交易で栄えた「村田商人」の面影を、なまこ壁の重厚な店蔵(土蔵造りの店舗)が今も雄弁に物語っています。
旧街道に沿って店蔵と門が一対となり連続する独特の景観は「みちのく宮城の小京都」とも呼ばれる格調ある佇まい。古民家を活用したカフェや雑貨店もあり、散策しながら歴史ロマンに浸れます。近くの道の駅「むらた」では村田町の特産品・そら豆を使ったアイスクリームなどもお土産に最適です。
▼遠刈田温泉街から蔵の町並みへの行き方
「みちのくの小京都」の風情ある町並みを堪能したあとは、今旅の最終地点・仙台駅へ向けて北上します。移動時間はレンタカーで約45分です。

旅の締めくくりは仙台駅でのお土産購入です。「S-PAL仙台」には、宮城・蔵王ゆかりのお土産が集結しています。蔵王チーズを使ったスイーツや蔵王産みちのくもち豚加工品、白石うーめん、村田町の特産そら豆商品などをチェックしてみましょう。
もちろん、仙台銘菓「萩の月」や「ずんだ餅」も外せません。1泊2日とは思えないほど濃密な歴史・自然・グルメの体験ができる南宮城・蔵王エリアの旅。余韻に浸りながら帰路に着き、今回の旅を締めくくりましょう。
▼蔵の町並みから仙台駅への行き方
蔵王・白石エリアのモデルコースで宮城の魅力を堪能したら、仙台市内や秋保エリアに足を延ばしてみましょう。テレビ番組「朝だ!生です旅サラダ」で実際に取材した宮城のスポットの中から、編集部が特におすすめしたい観光地をご紹介します。時間に余裕がある方は、ぜひ旅のプランに加えてみてください。

仙台駅西口から徒歩わずか5分。「仙台の台所」として地元に愛され続ける仙台朝市は、終戦直後の焼け野原で誕生した露店を起源に青空市場として定着。約70軒の店舗がひしめく歴史ある商店街です。細い通りの両側に青果・鮮魚・乾物・惣菜・花などの店が並び、朝から威勢のよい呼び声が飛び交う活気あふれる光景は、仙台観光のはじまりにぴったりです。
地元農家から届く朝採れ野菜や近海の鮮魚、手作り惣菜など、スーパーでは見かけない食材と掘り出し物に出会えるのが最大の魅力。気さくな店主との会話も楽しみのひとつで、仙台の日常に溶け込む温かさを体感できます。

仙台市泉区の住宅街にそびえる高さ100メートルの「仙台大観音」は、仙台市制100周年を記念して1991年に建立された真言宗の大観音像です。21世紀の繁栄を願い、胎内は地下21メートルまで掘られています。エレベーターで12層に分かれた胎内に入ると、108体の仏像や十二神将、三十三観音が安置された神秘的な空間が広がり、日常を離れた精神的な体験ができます。
展望窓からは仙台市街地と太平洋を一望できる大パノラマが広がります。境内には縁結びスポットとして人気の「油掛大黒天」を祀る大黒堂もあり、参拝と合わせてゆっくり回るのがおすすめ。仙台市内から車で約30分とアクセスしやすく、蔵王への旅の前後に立ち寄れる仙台を代表するランドマークです。

仙台市西部の山間に位置する「定義如来 西方寺」は、地元では「定義さん(じょうぎさん)」の愛称で親しまれる浄土宗の寺院です。平家ゆかりの地として知られ、壇ノ浦で敗れた平家の従臣・平貞能(たいらのさだよし)がこの地に落ち延びて出家し、阿弥陀如来を祀ったのが起源と伝わります。開山は江戸中期の1706年とされますが、その歴史はさらに800年余りをさかのぼります。
総青森ヒバ造りの五重塔や登録有形文化財の山門、貞能堂などが境内に立ち並び、四季折々の自然に包まれた荘厳な景観が広がります。参道沿いには名物の「三角油揚げ」を販売する店が並び、揚げたてをほおばる食べ歩きが訪問者の楽しみのひとつになっています。

仙台市太白区・秋保郷の中心に鎮座する秋保神社は、平安時代初期の大同3年(808年)に征夷大将軍・坂上田村麻呂が熊野神社を祀ったのが起源と伝わる、1,200年以上の歴史を誇る古社です。室町時代に「戦の神」として崇敬されるようになり、現在も「勝負の神様」として全国各地のプロスポーツ選手や受験生など、勝負に臨む人々が必勝祈願に訪れる人気の社となっています。
境内には縁結び・子宝のご神木「子育て若乳銀杏」や「開運桜」、縁結びの願掛けができる「たらよう」などもあり、勝負祈願だけでなく良縁や家内安全を願う参拝者も絶えません。秋保温泉街から車で数分の好立地で、宮城・蔵王の旅と組み合わせて訪れるのに最適なパワースポットです。

秋保温泉街から名取川を約12キロメートル上流に遡った先にある「秋保大滝」は、落差55メートル・幅6メートルの豪壮な名瀑です。日本の滝百選のひとつに数えられており、その雄姿は、轟音とともに岸壁を白く染める圧倒的なスケールで、都会の喧騒を忘れさせてくれる自然の迫力に満ちています。
整備された遊歩道の展望台から滝を見下ろす景色と、急な階段を下って滝壺の間近で見上げる景色の2つのアングルで鑑賞できるのが特徴です。隣接する「秋保大滝不動尊」への参拝や、周辺に点在するカフェ・レストランでの食事も楽しめます。仙台から日帰りで訪れやすく、蔵王・秋保の旅を締めくくる絶景スポットとして最適です。
今回ご紹介したモデルコースでは、片倉小十郎ゆかりの白石城と武家屋敷で城下町の歴史に触れ、蔵王キツネ村で個性豊かなキツネたちとのふれあい、遠刈田温泉の秘湯で旅の疲れを癒したあと、翌日は神秘的な御釜の絶景と三階滝、こけし文化の殿堂、紅花商人の蔵の町並みへと、宮城南部の多彩な魅力をまるごと体験できます。
また、仙台朝市の活気ある「仙台の台所」、高さ100メートルの仙台大観音の胎内拝観、平家ゆかりの定義如来 西方寺など、仙台市から少し足を延ばしてでも行きたいスポットも目白押し。季節を変えてまた訪れると、同じコースでも全く異なる表情に出会えるため、繰り返し訪れてみるのもおすすめです。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年6月に作成しました。
※当モデルコースはあくまで一例であり、行程を保証するものではありません。各スポット情報や移動時間については取材・執筆時のものであり、ご利用時と異なる場合があります。ご旅行時にはご自身でのご確認をお願いします。
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