福島県桑折町|あつい夏だから 桃づくしの”こおり”へ
2026.07.25
香港本土の南側に位置する「九龍」(カオルーン)は、対岸に香港島を望むビクトリア・ハーバー沿いのエリアを指します。日本人なら「クーロン」という呼び名にピンとくる方も多いのではないでしょうか?
九龍と香港島とは地下鉄で約10分ほどで行き来でき、合わせて巡るコースが一般的です。近代的な高層ビルが立ち並ぶ香港島に対し、九龍エリアではナイトマーケット、ローカル屋台、歴史ある寺院や建築群など、古き良き香港を感じることができます。
朝は香港の伝統的なモーニングを食べ、夜は香港島の「100万ドルの夜景」を眺める……香港観光においてあまりに王道なルートですが、そんな九龍エリアにも、まだまだ知られざる見どころが隠されています。本記事では香港に精通した旅サラダガイド・陳夫妻に聞いた、九龍のオススメスポットをご紹介。香港旅行を計画中の方は必見です!
— 香港現地ガイドの紹介 —

陳 永剛・渚夫妻
陳 永剛・NIKUMAN PRODUCTION代表
香港出身。香港のテレビ局TVBスポーツ部でプロデューサーとして長年勤務し、スポーツ中継や番組制作に携わる。娘の誕生を機に日本へ移住し、現在も香港向け旅行番組やスポーツ中継など、日本と香港をつなぐ映像制作を手掛ける。
陳 渚
結婚を機に香港へ移住し、現在は日本在住。香港での生活経験を生かし、夫の活動をサポートしている。
— 香港・九龍エリアMAP —


1998年に閉港した『啓徳(Kai Tak)空港』は、かつて “世界一危険な空港” として知られていました。飛行機が建物の密集地をかすめて飛び、地上わずか200メートルほどの距離で急旋回を行っていたことが主な理由です。

そんな空港跡地も大規模な再開発が進み、現在ではAIRSIDE(駅直結のエンターテイメント施設)やカイタック・スタジアムなどが誕生。特にカイタック・スタジアムでは「国際試合やコンサートが開催されているそうで、このエリアは日本人旅行者が増えると思います」と旅サラダガイド談。香港で最も注目される新しい街へと生まれ変わりました。しかし少し歩けば昔ながらの暮らしや食文化が残っており、新旧の香港を同時に感じられるのが魅力です。

駅構内外で宋代の歴史遺跡を見ることができるのは『宋皇臺(Sung Wong Toi)』駅周辺。遊歩道が完備されており、のんびりとした九龍散策にピッタリ。最新の都市開発の中に、香港の長い歴史を感じられることでしょう。

そして昔ながらの住宅街『北帝街(Pak Tai Street)』周辺は、ローカル食堂や人気レストランが並び、地元の人々が通うグルメエリアとなっています。

旅サラダガイドが特にオススメするのは、観光地化されすぎていない香港の日常に触れられる北帝街周辺。有名な飲食店と隠れた名店が混在し、グルメを目的に訪れる人が多いです。
最新のショッピングモールやスタジアムが建つ一方で、一本路地へ入ると、洗濯物が揺れる住宅街や昔ながらのお店が残っている九龍城区エリア。新しい香港に圧倒されながら、昔ながらの「変わらない日常」を探す……九龍では、そんな街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

『一團餃子』は土瓜灣(To Kwa Wan)で誕生した創作餃子専門店。創業2023年と歴史は浅めながら、2024年には新蒲崗(サンポーコン)に2号店、2026年には香港島・灣仔(ワンチャイ)にも新店舗を開業した、新進気鋭の人気店です。
なお店名の「一團」は、中国語で縁起の良い言葉「一團和氣(仲良く和やかな雰囲気)」に由来。5人のいとこ同士で立ち上げたブランドで、伝統的な餃子文化を大切にしながら、香港らしい食材や新しい発想を取り入れた創作メニューを展開しています。

蒸し餃子、焼き餃子、水餃子が揃い、中身の具材が選べるのも嬉しいポイント。「店舗が増えた今でも、一つひとつの店舗で手作りへのこだわりと、創業当初から変わらない品質を守り続けています」とお店スタッフの方は語ります。

一團餃子が誇る三大名物焼き餃子は「塩漬け卵黄ソース&肉鬆(ロウソン)焼き餃子」「和風かつお節・海苔焼き餃子」「藤椒(タンジャオ)香る麻辣焼き餃子」と変わりダネ揃い。新商品の開発では、具材の配合や味のバランスを変えて何度も試作・試食し、納得できるまで改良を重ねているとのこと。
また麺料理や、餃子とセットで味わいたい「豆乳(豆漿)」にも定評があります。定番の餃子が食べたい人も、香港ならではのオリジナルフレーバーに挑戦してみたい人も、この店をチョイスしておけば間違いナシ!

土瓜湾にある『垣記雞蛋巻』は、もともと木製の屋台から始まり、今では50年以上の歴史を持つ香港屈指の老舗です。店の自慢は、昔ながらの製法で作るエッグロール。長年にわたり、店主がひとつひとつ手作業で焼き上げます。

エッグロール作りの最中は店内に卵の香りが漂い、思わず吸い寄せられるように購入していく客も多数。なおエッグロールとは卵、バター、小麦粉、砂糖を混ぜた生地を薄く焼き、筒状に巻いた伝統的な焼き菓子です。垣記が扱うのは短いタイプのエッグロールで、ほのかな焦げ香から手作りならではの風合いが感じられます。

垣記雞蛋巻の主力商品は、エッグロールと鳳凰巻。ジップ袋に入れるだけのシンプルな包装ながら、ギフトボックス(2香港ドル)を購入すれば、立派な香港みやげに変身します。少し力を入れただけで折れてしまうので、取り出すときは慎重に! エッグロールと鳳凰巻、両方入った「ハーフ&ハーフ」がオススメです。
「エッグロールや鳳凰巻は香港の定番オヤツであり、お土産物として多くのお店が販売していますが、垣記雞蛋卷は現在では数少ない、昔ながらの製法を守り続ける雞蛋卷専門店です」と旅サラダガイド談。袋を開けるとふんわり香る甘いにおいと、サクサク懐かしいその味は、多くの香港人にとって、思い出深いおいしさなのだそう。

なお垣記雞蛋巻の所在地は宋王臺駅から徒歩約10分。周辺には古い建物が多く残っており、少し変わった香港の風景をカメラに収めたい人にもおすすめのエリアです。子どもの頃見た香港映画の雰囲気を感じながら、焼きたてのエッグロールをその場で味わってみて。
日本から香港へは現在、関東・関西いずれからも直行便が就航しており、所要時間は4〜5時間ほど。90日以内の滞在であればビザ不要、かつ約45分で南北を縦断できるほど小さな都市であるため、1〜2泊のプランでも主な見どころを網羅することが可能です。
またハブ空港としての役割も担う香港国際空港へは、トランジット(乗り継ぎ)のために訪れるという人も多いでしょう。もし香港で半日だけのフリータイムが発生したら……その時は迷わず、九龍エリアを目指してください。
あまりにも気軽に、気楽に訪れることができる街・香港。今回ご紹介した以外にも夜市、ディズニーランド、カフェ巡りといった定番スポットも数多く存在しています。夏休みの旅行先をまだ決めかねているという方は、国内旅行感覚で気軽に香港をチョイスしてみてくださいね。
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