愛媛県東温市、西条市|深呼吸しに、愛媛のまん中へ 里山ひろがる東温、水の都・西条
2026.10.24
運河沿いに切妻屋根の家が並ぶ街並み、フェルメールやレンブラント、ゴッホの名画、チューリップ、干拓地に立つ風車。オランダは、九州ほどの国土に見どころが詰まった国です。
そんなオランダのおすすめ観光スポットを、旅サラダの番組で訪れた場所や現地在住ガイドが教える穴場を中心に、都市ごとに23か所紹介します。名物料理を味わえるグルメ店やお土産店もあわせて掲載しているので、オランダ旅行の計画に役立ててください。
※掲載している施設情報は、すべて取材・調査当時のものです。
オランダはヨーロッパの北西部、北海に面した国です。東はドイツ、南はベルギーと国境を接しています。国名のネーデルラントは「低い地方」を意味し、その名のとおり国土の約4分の1が海面より低い土地で、干拓によって陸地を広げてきました。

デン・ハーグ、デルフト、ロッテルダム、ユトレヒトは、いずれもアムステルダムから60km圏内。デルフトからはデン・ハーグまで約8km、ロッテルダムまで約12kmと近く、3都市をまとめてめぐれます。南部のマーストリヒトは、アムステルダムから直線で約179km離れています。
オランダの首都アムステルダムは、人口およそ90万人を擁する国内最大の都市で、17世紀には東インド会社の本拠地が置かれ、世界貿易の中心として栄えました。街には、世界遺産の環状運河地区を含む150以上の運河が流れます。国立美術館やゴッホ美術館が並ぶミュージアム広場から運河沿いの旧市街まで、見どころの多くは中央駅から3km圏内にまとまっています。

レンブラントの『夜警』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』など、世界的な名画を間近で鑑賞できるアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)。約80万点の美術品や歴史資料を収蔵する、オランダを代表する美術館です。なかでも注目したいのが、フェルメール、レンブラント、フランス・ハルスの名作が集まる「名誉の間」。『夜警』の修復作業はガラス張りの部屋で公開されており、名画が修復されていく様子も見学できます。
入館には開始時刻の予約が必要なので、訪れる日が決まったら忘れずに予約しておきましょう。入館後は閉館まで、時間を気にせず見て回れます。

アムステルダム国立美術館のすぐ隣にあるゴッホ美術館(Van Gogh Museum)は、フィンセント・ファン・ゴッホの作品を世界で最も多く所蔵する美術館です。『じゃがいもを食べる人々』『ひまわり』『アーモンドの花咲く枝』『種まく人』など、代表作の数々を鑑賞できます。
ゴッホは数百枚もの浮世絵版画を収集していて、館内の作品からは、そうした日本美術の影響もたどれます。建物にも注目したいところ。本館を設計したのはリートフェルト・シュレーダー邸を手がけたヘリット・リートフェルトで、展示棟は日本人建築家の黒川紀章によるものです。日本語対応のマルチメディアガイドも用意されています。
チケットは時間指定のオンライン販売のみで、現地の入口では購入できないため、出発前に手配を済ませておくと安心です。予約した時刻から30分以内なら入館できます。

アンネ・フランクの家(Anne Frank Huis)は、第二次世界大戦中にアンネ・フランクが家族らと身を隠し、日記を書き続けた「隠れ家」が残る建物です。隠れ家への入口は回転式の棚でふさがれていましたが、見学ではその内部を実際に歩けます。館内には、チェック柄の日記帳をはじめ、アンネ自身が書いた原稿も展示されています。
隠れ家では2つの家族と1人の計8人が暮らし、アンネがここで過ごした日々は761日に及びました。日本語のオーディオツアーがあり、見学は1時間ほど。急な階段が多いため、入館は10歳以上が目安です。
チケットは現地の入口では販売しておらず、毎週火曜10時(現地時間)に、6週間後の見学分がオンラインで発売されます。旅程が決まったら、発売日に合わせて予約しておくのがおすすめです。

世界遺産に登録されたアムステルダムの運河地区を、水上から眺めるなら運河クルーズがおすすめです。市内を一周するガラス屋根の船なら雨の日でも景色を楽しめ、アンネ・フランクの家、マヘレの跳ね橋、ヨルダーン地区などの見どころを音声ガイドとともに巡れます。ラバーズ(LOVERS)など、日本語の音声ガイドを用意する運航会社もあります。自分で操縦したい人は、モカムボート(Mokumboot)などで免許不要の小型電動ボートを借りることもできます。
運河地区が広げられたのは、16世紀末から17世紀初頭にかけてのことです。湿地の水を抜いて同心円状に運河を掘り、その間を埋め立ててつくった街が、2010年にユネスコの世界遺産となりました。
ラバーズの「クラシック」コースは約60分で、街歩きの合間にも組み込みやすい長さです。

アムステルダム中心部のダム広場に面して建つ王宮(Koninklijk Paleis Amsterdam)。現在も国王が迎賓に使用しており、公開日には内部を見学できます。見どころは「市民の間」や大理石の回廊。レンブラントの弟子たちの絵画と17世紀の彫刻が並びます。もとは17世紀の市庁舎だった建物で、宮殿へと改めた当時の王ゆかりのアンピール様式の家具は、今も王室のレセプションで使われています。
広場の中央には、高さ22mのナショナル・モニュメントが立ちます。オランダで最も重要な第二次世界大戦の記念碑で、毎年5月4日の戦没者追悼記念日には、ここが式典の中心となります。
王宮の公開は王室行事のない日に限られるため、訪れる前に公式サイトのカレンダーで公開日を確かめておきましょう。

アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)は、旅の起点であると同時に、駅舎そのものが見どころです。市内でも屈指の美しい建物に数えられ、国立美術館と同じ建築家が設計に携わりました。アイ湾を埋め立てた島に8,687本もの木の杭を打って建てられた駅で、2006年には東京駅と姉妹駅になっています。
駅にはパリやベルリンへ向かう列車のほか、トラム、バス、地下鉄、フェリーが集まり、運河クルーズの主な乗り場もここにあります。ザーンセ・スカンス行きのバスも発着していて、近郊へ日帰りで出かける際の出発点にもなります。

レンブラントが19年間暮らし、数々の作品を生み出した家が、現在はレンブラントの家(Museum Het Rembrandthuis)として公開されています。室内には17世紀の財産目録(持ち物の記録)をもとに当時の家具や美術品、道具が再現され、画家の暮らしと仕事を身近に感じられます。
見逃せないのはアトリエで毎日行われる実演で、学芸スタッフが、レンブラント流の絵の具づくりや、銅版から刷り上がるまでのエッチングの工程を見せてくれます。館が所蔵するレンブラントのエッチングは260点にのぼり、版画のコレクションは世界有数です。日本語のマルチメディアツアーは料金に含まれています。
チケットは館内でも購入できますが、時間を決めて見学したい人には、入館時刻つきのチケットをオンラインで予約できるのが便利です。

アンネ・フランクの家の近くに建つ西教会(Westerkerk)は、『アンネの日記』にも登場する塔で知られています。「のっぽのヤン」の愛称をもつ塔は高さ85m、風見鶏を含めると87m。アムステルダムで最も高い教会の塔です。
オランダ・ルネサンス様式の建物は、プロテスタントの教会としてはアムステルダムで最大の規模。晩年を近くで過ごしたレンブラントもここに葬られましたが、埋葬の正確な場所はわかっておらず、北側の壁に記念の銘板が掛かります。
通常は火曜の12〜13時にカリヨンの演奏会が開催されるので、時間が合えば塔の周りで響く音色に耳を傾けてみてください。塔そのものは修復工事のため今後数年は上れないので、塔からの眺めを目当てにする場合は、訪れる前に公式サイトで最新の状況を確かめておくと安心です。

アムステル川に架かるマヘレの跳ね橋(Magere Brug)は、白い木造の姿が印象的な橋です。アムステルダムで唯一の木製の跳ね橋で、今も大きな船が通る際には左右に開き、その様子を間近で見られることもあります。ゴッホも、これによく似た跳ね橋を描いています。
起源は1670年ごろに架けられた木造の歩行者橋で、今の橋は1934年に旧来の様式で架け替えられたもの。川岸の景観をかたちづくるシルエットが評価され、国の記念物にも登録されています。
運河クルーズのルート上にあるため、水上から橋を見上げることもできます。

アムステルダムに現存する最も古い建物、旧教会(Oude Kerk)。歴史ある教会でありながら、現在は現代アートの展覧会やコンサートも開かれる文化施設として親しまれています。旅サラダの現地在住ガイドも、定番の名所とあわせて訪れたいスポットとしておすすめしています。
「旧教会」と呼ばれるようになったのは、ダム広場に新教会が献堂されてから。堂内の床には2,000を超える墓石が敷き詰められ、レンブラントの最初の妻もここに眠ります。4月〜10月のシーズン中は、ガイド付きのツアーで高さ67mの塔にも上れます(入館券とのセット販売)。
見学の前後に立ち寄りたいのが、ガイドが挙げるカフェ「De Koffieschenkerij」です。かつての聖具室を使った店で、緑の中庭に広がるテラスは、賑やかな街なかのオアシスのような場所です。
アムステルダムから日帰りで足をのばせる2か所として、ザーン川沿いに風車が並ぶザーンセ・スカンスと、チューリップで知られる春の花の公園キューケンホフを紹介します。どちらも、オランダらしい風景に出会える場所です。

ザーン川沿いに風車が立ち並ぶザーンセ・スカンス(Zaanse Schans)は、オランダらしい風景を楽しめる人気の観光地です。風車は景観を彩るだけではありません。現役で動く風車では、職人が木材をひき、塗料をつくり、油を搾る伝統の技を目の前で見られます。1664年に建てられた「デ・カット」では現在も塗料や顔料を生産し、世界中の画家や修復家に届けています。狭い階段を上ってデッキに出れば、周囲を一望できます。かつてザーン地方では、約600基もの風車が同時に稼働していました。
風車のほかにもチーズ工房や木靴づくりの倉庫、ベーカリー博物館があります。
村には荷物を預けるロッカーがないため、大きな荷物は宿に置いてから出かけると、身軽に回れます。

春の約2か月間だけ開園するキューケンホフ公園(Keukenhof)は、チューリップをはじめとする色とりどりの花々を楽しめる場所です。園内には700万球の球根が植えられ、シーズン初めはクロッカスやスイセン、ヒヤシンス、早咲きのチューリップが見頃を迎えます。後半には大ぶりのチューリップなど遅咲きの品種へと移り変わり、訪れる時期によって違った景色に出会えます。期間中はパビリオンで、生産者による切り花や鉢植えのフラワーショーも開催されます。
チケットは日付と時間帯を指定する予約制で、購入後のキャンセルはできないため、日程を決めてから予約するのが確実です。
このエリアの中心は、陶器のデルフト・ブルーと画家フェルメールが生まれた、人口およそ10万人の街デルフト。北西に約8kmのデン・ハーグ、南東に約12kmのロッテルダムが、すぐ近くに並びます。デルフトの旧市街には運河と歴史的な建物が残り、デン・ハーグはオランダの政治の中心地です。ロッテルダムでは、キューブハウスのような個性的な建築に出会えます。

フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』を鑑賞できるのが、デン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館(Mauritshuis)です。作品は常設展示されており、モデルとなった少女が誰なのかは今もわかっていません。
オランダの議会や政府の建物が集まるビネンホフのすぐ隣に建つ美術館は、17世紀の邸宅を生かした空間です。絹の壁布やシャンデリアで彩られた部屋に、オランダとフランドルの画家による250点以上の名作が並びます。レンブラント『テュルプ博士の解剖学講義』、ファブリティウス『ゴシキヒワ』、ポッテル『雄牛』も、常設展示されている名品です。
入場は時間枠制なので、見学する日が決まったら、オンラインで事前にチケットを購入しておきたいところです。

ロッテルダム近郊のキンデルダイク(Kinderdijk)では、19基の風車が建てられた当時の場所に今も立ち並び、風車守とその家族が暮らしています。風車群は、稼働を続けるオランダ最古の水管理のしくみとして、1997年にユネスコの世界遺産に登録されました。
見比べたいのは、風車の並び方です。ネーデルワールトの8基がそれぞれ風を受けやすいよう互い違いに建つ一方、堤防の狭いオーフェルワールトには、全体が木造で茅葺きの風車8基が一直線に並びます。19基のうち3基はミュージアム風車になっていて、テーマの異なる内部を見学できます。
ミュージアム風車からボートツアー、排水ポンプ場、展示まで、チケットひとつで利用できます。

ロッテルダムのキューブハウス(Kubuswoningen)は、立方体を斜めに傾け、柱の上に載せたようなユニークな住宅群です。街を象徴する建築で、各キューブは3面が地面側、残る3面が空側を向く構造。「ブラークの森」の愛称でも知られています。
現在も住宅として使用されていますが、見学用に公開されている1戸「キーク・キューブス(Kijk-Kubus)」なら中に入れます。3層に分かれた内部は壁が斜めに傾いた独特のつくりで、最上階は18枚の窓に囲まれた三角錐の空間になっています。

デルフトのマルクト広場に建つ新教会(Nieuwe Kerk)は、オランダ王家の人々が眠るゴシック様式の教会です。画家フェルメールが洗礼を受けた場所でもあり、街のシンボルとなっています。最大の見どころはオラニエ公ウィレムの霊廟。オランダで2番目に高い教会の塔には376段の階段で上ることができ、晴れた日にはロッテルダムやデン・ハーグまで見渡せます。
教会の前に広がるマルクト広場は、ヨーロッパに残る歴史ある広場のなかでも屈指の広さです。古くから市が開かれてきた場所で、1246年の記録にも残る木曜の定期市が、今もこの広場で開催されています。広場をはさんで、教会と向かい合うように市庁舎が建ちます。
塔にエレベーターはなく、悪天候の日は上れないため、上るなら天気のよい日を選び、歩きやすい靴で出かけるのがおすすめです。また教会は改修工事中のため、見学中に工事の影響を受ける場合があります。

絵付けのときは黒い模様が、焼き上がると鮮やかな青に変わる。ロイヤルデルフト(Royal Delft)は、そんなデルフト・ブルーの制作工程を間近で見られる陶器工房兼ミュージアムです。1653年創業の老舗で、17世紀から続く工房のなかで唯一、現在も手描きによるデルフト・ブルーの制作を続けています。
工場見学では、粘土から作品になるまでの工程と、絵付け師の作業を順にたどれます。絵付けに使う黒い絵の具の正体は酸化コバルトで、1200℃で行う2度目の焼成でうわぐすりが溶けると、色が変わります。展示室にはチューリップ・ピラミッドや王室コレクションが並び、日本語の音声ガイドも用意されています。
タイルの絵付け体験(7歳以上)は火〜日曜の14時からで、1日の定員があるため、参加したい人はオンラインで事前に予約しておくのがおすすめです。

デルフトの旧教会周辺では、運河沿いに約120の露店が並ぶアンティーク&キュリオサ(骨董・古物)マーケットが開催されます。オランダ最大級のアンティーク市で、デルフト焼きやオランダのヴィンテージ雑貨をはじめ、古書、食器、アクセサリーなどがずらり。店の人と会話しながら掘り出しものを探すのも楽しみです。
観光名所を巡るだけでは味わえない、暮らしの中のデルフトに触れられることが、旅サラダの現地在住ガイドがこの市をすすめる理由です。アムステルダムのマーケットに比べると雰囲気は落ち着いていて、ゆっくり見て回れます。中世の面影を残す街並みを歩けることも、理由のひとつです。
アムステルダムから鉄道で約30分のユトレヒトは、アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグに続く「オランダ第4の都市」。運河が巡り、「ドム塔」やユトレヒト大学の歴史ある建物が立ち並ぶ、中世の趣が色濃い街です。ミッフィーの生みの親ディック・ブルーナの出身地としても知られ、ミッフィーミュージアムをはじめ、ブルーナにまつわる見どころが点在します。

オランダで最も大きく、最も豪華な城として知られるデ・ハール城(Kasteel de Haar)。城内では、20世紀の城主一家が送った華やかな暮らしぶりを垣間見ることができます。
19世紀末、荒廃していた城を相続した男爵は、ロスチャイルド家のエレーヌとの結婚を機に再建を決意しました。設計を任されたのは、アムステルダム国立美術館や中央駅と同じ建築家です。古い城の輪郭どおりに建て直された城には、温水・冷水設備やセントラルヒーティング、電気、トルコ風呂、エレベーターまで備えられました。当時のオランダでは、女王でさえ持たなかったほどの設備です。
城の見学は時間枠制で、枠が売り切れることもあるため、日程が決まったら早めに予約しておくと確実です。駐車場から城までは徒歩で約20分かかるので、予約した時間には余裕をもって向かいましょう。

ユトレヒトのオルゴール博物館(Museum Speelklok)では、小さなオルゴールから巨大なストリートオルガンまで、自動で音楽を奏でるさまざまな楽器に出会えます。実際の音色を聴きながら、音楽と機械技術が結びついた仕組みや歴史を学べるのが魅力です。
博物館が入っているのは、修復された中世の教会ブールケルクの建物で、教会の起源は西暦1000年ごろにさかのぼります。
館内のガイドツアーは1日を通して30分ごとに始まるので、到着したら次の回に合わせて参加してみてください。

1920年代に考えられた「未来の暮らし」を、今も体感できるリートフェルト・シュレーダー邸(Rietveld Schröderhuis)。旅サラダの現地在住ガイドもおすすめする、ユトレヒトのユニークな住宅建築です。
芸術運動「デ・ステイル」を代表するこの住宅は、水平・垂直の線と、赤・青・黄の三原色に白・灰・黒を組み合わせたデザインが特徴です。特に目を引くのが2階の間取り。昼間は一続きの開放的な空間として使い、夜は引き戸の壁で3つの部屋に仕切ることができます。可動式の壁や機能的な家具など、現代の住宅にも通じるアイデアが随所に取り入れられ、建築に詳しくなくても興味をそそられます。ヘリット・リートフェルトが1924年に設計したこの家は、2000年に世界遺産に登録されました。
見学は20分ごとの入場枠の予約制なので、訪れる前に予約を済ませておきましょう。見学は30〜40分ほどで回れます。
マーストリヒトは、アムステルダムから2時間半ほどのオランダ南部の街で、紀元前にローマ人が造ったとされる、オランダ最古の都市です。統治する国が20回も変わった歴史をもち、街にはさまざまな国の文化が溶け込んでいます。中心部のフライトホフ広場とマルクトの間には13世紀の教会を生かした書店があり、南東のファールスには3か国が国境を接する地点があります。

700年以上の歴史をもつ教会の中で本を選べる、マーストリヒトのドミニカネン書店(Boekhandel Dominicanen)。「世界で最も美しい書店」に選ばれたことがあり、店内では日本の漫画も人気です。
建物はもともと、低地諸国で最初のゴシック様式の教会とされるドミニコ会の教会で、馬小屋や自転車置き場として使われた時代を経て、書店に生まれ変わりました。堂内には複数階の巨大な書棚が非対称に据えられ、2つの階から教会の建築を眺められます。内部に残る、トマス・アクィナスを描いた1337年の壁画は、オランダ最古の教会壁画です。
本を選んだあとは、かつての内陣にあるカフェ「コーヒーラバーズ」で、教会の空間を眺めながら、カプチーノやランチを味わえます。

オランダ、ベルギー、ドイツの国境が一点で交わる三国国境(Drielandenpunt)。3か国はいずれもシェンゲン協定の加盟国で、3つの境界石が示す地点の周りを、国境を気にせず歩いて行き来できます。オランダで2つの国との国境が交わる唯一の場所で、かつては中立モレネも接する「四国国境」と呼ばれた時代がありました。
一帯は、オランダ最南端の街ファールスにあるファールス山(Vaalserberg)の頂上近くにあります。ファールス山は標高322.5mとオランダで最も高い丘ですが、その高さは東京タワー(333m)にも届きません。展望塔は2基あり、オランダ側の「ウィルヘルミナ塔」では、ガラス床のスカイウォークがある展望台から、3か国を一度に見渡せます。
ウィルヘルミナ塔へは階段のほか、エレベーターでも上れます。
オランダの名物料理といえば、海辺の味として親しまれる塩漬けのニシン(ハーリング)。ほかにも、冬の煮込み料理スタンポット、バーのつまみの定番ビターバレン、自動販売機でも買えるクロケット、小さなパンケーキのポッフェルチェなどがあります。キャラメルシロップをはさんだストロープワッフルは、1810年ごろにゴーダのパン職人が偶然生み出したとされる菓子です。ここでは、番組と現地ガイドが紹介する店を集めました。

アムステルダムの伝統どおり、その場でさばいたニシンに刻んだ玉ねぎとピクルスを添えて味わえる、フレンス・ハーリングハンデル(Frens Haringhandel)。地元でも評判のハーリングの店です。
ハーリングをパンにはさんだ定番の「ブローチェ・ハーリング」のほか、燻製ニシンのパンやタラのフライ「キベリング」、燻製ウナギのパンも並びます。長く家族で受け継がれてきた店です。

ヨルダーン地区で1978年から続くカフェ、ウィンケル43(Winkel 43)では、名物のアップルタルトを味わえます。厚みのあるサクサクの生地に、シナモンなどのスパイスがきいたリンゴをたっぷり合わせた一品です。
店は朝から夜まで多くの人でにぎわいます。毎日焼き上げるタルトには、好みでホイップクリームを添えられます。レシピは何年も変わらず、隣の建物にはタルト専用の厨房まで設けられました。
市場が開かれる日は朝7時から営業し、特別な市場メニューも提供しているので、市場めぐりの前後に立ち寄るのにもぴったりです。

デルフトのスタッズヘルベルグ・デ・モル(Stadsherberg de Mol)は、中世から受け継がれる食文化にならって、料理を手づかみでいただく店です。吟遊詩人などの演奏を聴きながら食事が進み、昔の宴に加わったような気分に。コースのひとつが「中世のお料理コース」です。
予約なしでも入店できますが、席は保証されないため、席を確保したいなら予約しておくと安心です。

ミッフィーの作者ディック・ブルーナが、およそ60年にわたって通い続けたユトレヒトのカフェ・オルロフ(Café Orloff)。毎朝5時半に起きていたブルーナは、自転車でアトリエへ向かう途中にここへ立ち寄り、コーヒーを飲みながら新聞を読むのを日課にしていました。
コーヒーのほか、クロケットパンも味わえます。牛肉のクロケットにはマスタードが添えられ、ベジタリアン向けのクロケットもあります。ブルーナの日課にならって、コーヒーを片手にひと息つくのもおすすめです。
予約は受け付けていないため、街歩きの途中にふらりと訪れることができます。

アムステルダムのベーカリー、ランスクローン(Lanskroon)の名物は、職人が焼く大ぶりの「コーニングス・ストロープワッフル」です。観光客向けにカラフルなトッピングのワッフルも増えるなか、薄くパリッとした生地に、はちみつかコーヒーキャラメルの濃厚なフィリングをはさんだ伝統的なスタイルを守っています。数日たっても食感が損なわれにくいため、お土産にも向いています。
シンゲル運河沿いのこの場所では100年以上前からパンや菓子が焼かれてきました。現在は家族が4代にわたって店を営み、ワッフルのほかにケーキやパン、ジェラートもそろいます。観光客が増えた今も地元の人々の憩いの場であり続けていることが、旅サラダの現地在住ガイドがこの店をすすめる理由のひとつです。

ユトレヒトで人気のマイクロブルワリー(小規模なビール醸造所)のクラフトビールを、その場で味わえるブリューパブ・デ・クロメ・ハーリング(Brewpub De Kromme Haring)。醸造所に併設されたパブで、伝統的な造りに新しい発想を組み合わせたビールが、IPAやセゾンをはじめ、定番から季節限定まで幅広くそろいます。オランダのビールといえばハイネケンが有名ですが、ここではユトレヒトならではの個性豊かなクラフトビールに出会えます。普段あまりビールを飲まない人でも、お気に入りの1杯が見つかるはずです。
旅サラダの現地在住ガイドのおすすめはIPA「Wahoo(ワフー)」で、華やかなホップの香りとさわやかな苦みをもち、喉の渇きを癒やす飲みやすさを狙った一杯です。夕食にはピザがあり、天気のよい日は外のビアガーデンで、できたてのビールと一緒に味わえます。
毎週土曜の16時からは試飲3杯付きの醸造所ツアーも開催されるので、ビール造りの現場まで見てみたい人は、土曜を狙って訪れるのがおすすめです。
オランダのお土産の定番は、ゴーダやエダムに代表されるチーズ、ストロープワッフル、深い青が目印のデルフト焼き(デルフト・ブルー)など。ミッフィーの故郷ユトレヒトでは、ミッフィーにちなんだお菓子や雑貨も見つかります。番組と現地ガイドが紹介するお土産店を集めました。

世界中からファンが訪れる、ユトレヒトの菓子店テオブロム(Banketbakkerij Theo Blom)。お目当ては、ミッフィーの作者ディック・ブルーナが愛したバタークッキーです。ブルーナとの協力で生まれたミッフィー柄のサブレも人気で、袋入りと缶入りがあります。
ミッフィーのお菓子と並ぶ店のもうひとつの看板商品が、ダークチョコレートの大きなボンボン「ドムトーレンチェ」です。1922年に店を引き継いだテオ・ブロムがつくり始めた、100年以上の歴史をもつ名物です。

ミッフィーのオリジナルグッズを買える、オランダの生活雑貨店HEMA(ヘマ)。国内に500店舗以上を構え、衣料品から食品、日用品まで、デザイン性が高く機能的な自社ブランドの商品を幅広く扱っています。
ユトレヒト中心部の店はオルゴール博物館のあるステーンウェグ通り沿いにあるので、博物館の見学とあわせて買い物を楽しめます。店内には、ミッフィーのぬいぐるみやクッションが並びます。

街並みや運河をイメージした香りを、ハンドソープやボディケア用品、ディフューザー、キャンドルなどで持ち帰れるマリー・ステラ・マリス(Marie-Stella-Maris)。上質な香りと洗練されたデザインで人気を集める、アムステルダム生まれのライフスタイルブランドです。ボディケア用品は、すべてヴィーガン仕様です。
旅サラダの現地在住ガイドが「迷ったらこれ」と挙げるのが、ブランドの代名詞ともいえる香り「Objets d’Amsterdam(No.12)」。グリーンティー、シトラス、セージを合わせたさわやかな香りで、ハンドクリームやハンドソープでも選べます。
ブランドは誕生以来、「すべての人に清潔な飲み水と衛生を」という言葉を掲げ、売上の一部を、世界各地の水関連プロジェクトに寄付しています。

「ユトレヒトからこんにちは」という意味の名をもつフルーテン・アイト・ユトレヒト(Groeten uit Utrecht)は、旧市街のお土産の店です。ユトレヒトにちなんだお土産だけを扱っていて、地元のアートやサッカーのFCユトレヒト、ミッフィーのグッズがそろいます。ばらまき用や定番のお土産も、まとめて購入できます。
旅サラダの現地在住ガイドのおすすめは、街のシンボル「ドム塔」やミッフィーをモチーフにしたグッズと、オーナーが自ら選んだ地元のアーティストやデザイナーの雑貨です。ミッフィー×ユトレヒトのガラス製キーホルダーのように、ほかのお土産店では出会いにくい、ユトレヒトらしいアイテムが見つかります。
テオブロムと同じザーデル通りにあり、あわせて立ち寄れます。

デルフト新教会のすぐそばにあるスタッツカールセンマーカレイ・デルフト(Stadskaarsenmakerij Delft)には、デルフトの建物をかたどった手作りのキャンドルが並びます。旅サラダの現地在住ガイドのおすすめは、店オリジナルの新教会の塔のキャンドル。高さ108.75mの塔のシルエットを、職人が手作業で高さ30cmに写し取ったものです。色違いもあり、専用の化粧箱に入っています。飾っても灯しても楽しめる、デルフト焼きとはひと味違うお土産です。
工房では、職人が伝統的な製法でキャンドルを制作する様子を見学でき、最大8人のワークショップに参加すれば、自分でキャンドルづくりも体験できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 首都 | アムステルダム(議会・政府の所在地はデン・ハーグ) |
| 面積 | 4万1,864km²(九州とほぼ同じ) |
| 人口 | 1,813万人(2025年12月現在) |
| 言語 | オランダ語(フリースラントではフリジア語も公認) |
| 通貨 | ユーロ(€) |
| 日本との時差 | 8時間(サマータイム中は7時間)。サマータイムは3月の最終週末から10月の最終週末まで |
日本からは、成田と関西からアムステルダムのスキポール空港へ、KLMオランダ航空の直行便があります。所要時間は約14時間です。
日本国籍の場合、観光などの短期滞在は、180日のうち最大90日まではビザが要りません。パスポートは出国予定日から3か月以上の残存期間があり、10年以内に発行されたものが必要です。入国の際は、EUの出入域システム(EES)により、空港などの国境で顔写真と指紋が登録されます。事前の手続きはありません。
オランダの気候は温和で、冬は比較的暖かく、夏は涼しいのが特徴です。ただし、どの月も平均13日以上は雨が降るため、季節を問わずレインコートがあると重宝します。
| 季節 | 平均最高気温 | 特徴 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 3月9℃・4月14℃・5月17℃ | 花畑の季節。キューケンホフ公園は春の約2か月だけ開園。4月27日は国王の日(キングスデー)。天気は変わりやすい |
| 夏(6〜8月) | 20℃台前半〜半ば | 雨の多い週のあとに暑い日が続くこともある |
| 秋(9〜11月) | 9月18℃〜11月9℃ | 旅に向いた季節 |
| 冬(12〜2月) | 5℃前後 | 光の祭典、スケートリンク、クリスマスマーケット |
チューリップをはじめとする花が目当てなら春がおすすめで、秋も街歩きや美術館めぐりに向いた季節です。
観光客の多い場所では、スリや置き引きに注意が必要です。スキポール空港の到着ロビーやアムステルダム中央駅、市内のトラムの車内、国際列車の中では、バッグを手元から離さないようにすると安心です。夜は、アムステルダム中央駅からダム広場にかけてのダムラック通りや、ダム広場東側の「飾り窓」地域でのひとり歩きは避けましょう。
運河の街アムステルダムに、風車と花の近郊、フェルメールゆかりのデルフトとデン・ハーグ、キューブハウスのロッテルダム、ミッフィーの故郷ユトレヒト、そして3か国の国境に近いマーストリヒト。オランダは、主な都市の多くがアムステルダムから60km圏内にまとまり、個性の違う街をいくつも組み合わせて巡れるのが魅力です。旅サラダの番組で訪れた名所や現地在住ガイドが教える穴場を手がかりに、自分だけのオランダ旅を組み立ててみてください。
※こちらの記事は旅サラダPLUS編集部が2026年10月に作成しました。
※記載の内容は取材・調査時点のものであり、ご利用時と異なる場合があります。お出かけの際は最新の情報を各施設にご確認ください。
ロコレコ
2026.10.24
トラベル
2026.10.17
ロコレコ
2026.09.19
トラベル
2026.09.18
プラス旅
[PR] | 2026.09.02
トラベル
[PR] | 2026.08.29
おすすめ
RANKING -ARTICLE-
2026.04.21
2026.04.17
2026.03.12
2026.07.27
2026.03.19