Today’s LOCORECO trip!

九州一の大河、筑後川と筑紫平野、耳納連山に囲まれる自然豊かな久留米市・うきは市
お酒、フルーツ、グルメなど豊かな食文化や歴史と文化の薫りあふれる街を旅したのは、ロコレコ初登場の矢吹奈子さんです。

(文/兼子雄治・写真/鈴木大喜)
※営業時間や価格は、すべて取材当時のものです。

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久留米市/うきは市

久留米市
人口:300,516人(2024年4月1日時点)
面積:229.96km2

うきは市
人口:27,638人(2024年3月末日時点)
面積:117.46km2

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福岡県・久留米市 / うきは市
KURUME CITY , UKIHA CITY

久留米市は筑後川の恵みに育まれた自然豊かなまち。江戸時代には久留米有馬藩の城下町、近代以降は久留米絣に代表される伝統工芸やゴム産業など“ものづくりのまち”として発展。ラーメンや焼き鳥、日本酒、フルーツなどの多彩なグルメをはじめ、多くの魅力にあふれています。 また、うきは市は美しい棚田や、豊富な地下水、歴史を思わせる白壁の町並みや太古の古墳が多数存在するなど豊かな自然と文化の生きるまち。 また、その恵まれた地形から一年中おいしい果物が栽培されており、フルーツ王国としても人気を集めています。 そんな久留米市やうきは市をはじめ、福岡県や大分県の観光にお得な情報盛りだくさんの福岡・大分デスティネーションキャンペーンも開催中。 詳しくは下記HPまで。
https://fukuoka-oita-dc.jp/

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INTRODUCTION

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矢吹 奈子やぶき なこ

Profile

2001年6月18日生まれ。東京都出身。 HKT48・IZ*ONEのメンバーとして世界でも活躍する。 グループ卒業後の昨年は、2作連続で連続ドラマのヒロインを務めるなど、現在は俳優業を中心に活動の幅を広げている。

衣装協力
BROWN

01.

最高のお酒を味わい尽くす
ゆったり過ごしたい癒やし空間

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今回、矢吹さんが最初に訪れたのは、久留米百年公園です。色とりどりのツツジが咲き誇る園内を楽しんでいると、出会ったのは1人目のロコレコさん・荒巻優子さん。昼はカフェメニュー、夜はアルコールメニューも提供するカフェバーのオーナーです。

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しばし、ふたりでお散歩をします。荒巻さんによると、久留米百年公園は、1989年に久留米市が市制100周年を記念してできた公園。春の園内には久留米市の花であるクルメツツジをはじめとするツツジが咲き誇ることが有名で、年間を通して様々な催しが開催されているんだそうです。

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荒巻さんがレコしてくれるのは“久留米の自然が生み出した最高のお酒”とのことで、やってきたのは1898年創業の酒造所「杜の蔵」です。なかでも今回はお酒の試飲やスイーツ、おつまみなどを楽しむことができる「杜の離れ」にやってきました。2020年、酒蔵に併設する母屋の一部を改装しオープンした人気のスポットです。

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こちらで迎えてくれたのは「杜の蔵」5代目の森永一弘さん。地元産の酒米と清く軟らかな味わいの高良山(こうらさん)の伏流水を使用し初代から親子4代にわたり100年以上、三潴杜氏(みづまとうじ)の技術を 受け継いでこられました。

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荒巻さんが「まずは飲んでほしい」と頼んでくれたのは久留米市の米、米麴、久留米市は高良山の伏流水のみを原料とした純米づくりメイドイン久留米のお酒「純米吟醸 翠水(すいすい)」です。
第六回福岡県酒類鑑評会にて金賞を受賞したという「翠水」は優しい香りと上品な甘さで女性にも人気の一杯。

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さっそくいただきます。「優しくてフルーティーな香りと飲み口です」とその美味しさに魅了されます。「みどりと水がきれいなこの街で育ったお酒なので“翠水”という名前なんですが“スイスイ”飲めてしまうのも名前の由来なんですよ」と森永さんが教えてくれました。矢吹さんも荒巻さんも納得の表情でした。

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すると荒巻さんから「お酒だけでなくお酒に適したスイーツもおすすめなんですよ」とオーダーしてもらったのは「翠水」を使用しているという「フォンダンショコラ」です。「チョコとお酒の香り、本当に相性が良いですね」と笑顔の矢吹さん。「お酒好きでもスイーツ好きでも、それぞれが楽しめる本当におすすめの場所なんですよ」と荒巻さんも笑顔です。

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「実はもうひとつ紹介したいお酒があるんです」と荒巻さんがオーダーしてくれたのは吟醸酒を絞ったあとの酒粕を使用して作られた酒粕焼酎「吟香露(ぎんこうろ)」です。森永さんによると「杜の蔵」では酒粕を肥料として米作りを行う“循環”という手法をとっています。なかでも同蔵の製法は米をつくり日本酒をつくり、そこから出た酒粕で焼酎を作り、焼酎を蒸留した後にできるものを肥料として、また米を作るという珍しいもの。

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「こんな焼酎は初めて飲みました。フルーティーな香りの中にお米の香りもして、すごく飲みやすいです」と矢吹さん。「ゆっくりとしたい時にふらっと立ち寄ることができる癒やしの場所なんですが、気に入っていただけて嬉しいです」と荒巻さん。楽しい会話は続いたのでした。

杜の蔵 杜の離れ

1898年に創業の酒造所「杜の蔵」が2020年にオープンしたのが「杜の離れ」。酒蔵に併設する母屋の一部を改装しており日本庭園を眺めながらお酒を楽しむことができるほか、定番のお酒や季節のお酒、杜の離れ限定酒などを購入することができる。お酒とおつまみのお得なセットにくわえ、お菓子と八女産の緑茶・和紅茶を楽しめるセットもあるので、お酒に弱い人やドライバーも安心です。

INFORMATION

住所 | 福岡県久留米市三潴町玉満2773
電話番号 | 070-4351-6939
in KURUME CITY

荒巻 優子さん

Profile

café&bar 「LEGATO」オーナー店長。「杜の蔵」との出会いは学生時代のボランティアがきっかけ。

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久留米の自然が生み出す地酒

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02.

美しく緻密につむぐ
やさしくて深い“あい”

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つづいて矢吹さんがやってきたのは、久留米市の中心部にある「西原糸店」です。店内には伝統工芸品である久留米絣(くるめかすり)を、現代にフィットするようデザインしたアパレル商品や小物類が多数ならんでいます。

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「実は私、久留米絣を着てランウェイを歩いたことがあるので、もちろん知っていたんですが、こんなに色々な商品が作られていることは知りませんでした。オシャレだしかわいい」と店内を見渡す矢吹さん。そこへ「お気に入りの商品はありましたか?」と声をかけてくれたのは、2人目のロコレコさん・森久さんです。

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森さんは久留米市生まれの久留米市育ち。運送会社で勤務するかたわら江戸時代や明治時代の古地図を使って街歩きガイドをしているそうです。そんな久留米の文化や久留米の歴史を愛する森さんがレコしてくれるのは、200年を超える歴史を持つ“久留米絣”を体感できる場所なんだとか。

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森さんの案内でやってきたのは、豊かな自然の中にたたずむ久留米絣工房「藍生庵(らんせいあん)」です。日本の木綿絣の中でも、群を抜く美しさを誇ると言われている久留米絣は歴史的・芸術的価値が高く評価され、1957年には国の重要無形文化財に指定されています。

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むかえてくれたのは久留米絣の技術を受けつぐ松枝家7代目・松枝崇弘さんです。「藍生庵」は、機械織りや化学染料を一切使用しない久留米市内唯一の手織り工房。伝統技法を守りながら新しいデザインの創出にも力を入れており、着物はもちろん、名刺入れなどの小物やストールなど、様々な作品をうみだしています。ストールを試着させてもらった矢吹さん「すごくやわらかくて繊細でデザインも美しいです。すべて手づくりとは信じられない」と感銘を受けていました。

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久留米絣の特徴は柄の部分が白くなっていること。柄を生み出すために、先に糸の束を縛った絣括り(かすりくくり)を染色します。このとき縛っていた所は染まらずに白いまま残るため、この部分が模様として浮かび上がるというしくみになっているそうです。また天然の藍を発酵させて糸染めを行うのも特徴で色の濃淡は染める回数で決まるんだとか。

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「糸を藍染めする段階で模様を既に考えてあって、染める場所、染めない場所が計算されていて、それらを織りの段階で表現していくんです」と松枝さん。「本当に総合芸術なんですよ。緻密で繊細な作業です。こちらでは、伝統的な織り機を使っているんですが、奈子さんにぜひ体験してほしいんです」と森さん。そこで、まずは、松枝さんの実演指導です。「手も足も使って…これ難易度高くないですか…」と矢吹さん。

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松枝さんに教わりながら実際に体験してみます。「ここまでの仕事の成果が出るところ。一生懸命やります!」ともくもくと作業に取り組みます。作業すること数分。「手順の飲み込みが早いですよね」と森さん。松枝さんも「慣れるのも早いしなにより上手です」と才能をほめられました。「私は一部を体験しただけですが、とても手間ひまがかかっていて。すごく良い経験になりました」と伝統文化にふれたのでした。

西原糸店

創業1917年。商人のまちといわれる福岡県久留米市の問屋街(あきない通り)に糸・繊維製品の卸売業として誕生した同店。4代目からは地域の人々の役に立ち、愛されるお店となるために小売業と駄菓子屋をスタート。先代である5代目若旦那の思いを継承し、久留米絣の魅力を発信している。また店内には駄菓子エリアもあり近隣地域をはじめ訪れる子供たちの憩いの場・社交の場ともなっている。

INFORMATION

住所 | 福岡県久留米市中央町35-1
電話番号 | 0942-34-1861

藍生庵(らんせいあん)

久留米市唯一の手織り工房。1882年に織屋として松枝家は始まり、現在の体制までつながっている。卓越した技術と和歌を愛した3代目玉記さんが単なる模様ではなく歌の情緒を吹き込むデザイン性の高い創作を行い“表現”としての久留米絣を切り拓いた。その詩情性は現在にも受け継がれ、松枝絣の特徴となっている。先代の松枝哲哉さんと小夜子さんが現在の場所に藍生庵を構え、地域の小学生への文化継承や藍染め、手織りなどの体験にも力を入れている。

INFORMATION

住所 | 福岡県久留米市田主丸町竹野3-44
電話番号 | 0943-72-4377
in KURUME CITY

森 久さん

Profile

着地型観光プロジェクト「久留米まち旅博覧会」で「ブラ★モリ」という街歩きの企画を担当している。

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200年の歴史をもつ久留米絣

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03.

久留米っ子のご褒美!
家族で食べるソウルフード

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つづいて会いに来たロコレコさんは久留米市役所職員の秋山太さんです。秋山さんは地域福祉に携わりつつ久留米で頑張る人たちにフォーカスしたフリーペーパーを発行しています。取材から印刷・製本まですべてご自身の手で行っている熱心ぶり。そんな秋山さんがレコしてくれるのは「久留米市に根付いたソウルフード」とのこと。期待が高まります。

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久留米市の中心地にある繁華街「文化街」を歩いてやってきたのは「炭火焼ごとう」です。「かわいいちょうちんが目印ですね。炭火焼ですか?なんだろう?すごく楽しみ」という矢吹さんに「中に入ったらすぐに分かりますよ」と秋山さん。さっそく店内へ。

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「久留米市のソウルフードは“焼き鳥”です。大人がお酒を飲むときだけでなくて、運動会の後なんかに家族で食べに行くのも一般的なんですよ」という秋山さんに「そうなんですね。地域に根付いてるんだ。私も焼き鳥はよく食べますし大好きです」と矢吹さんが応えます。むかえてくれたのは大将の後藤成幸さんです。久留米焼き鳥の銘店で修行した大将が腕を振るう同店。数あるお店の中でも人気の一店です。

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「もともとは筑後川流域で工業が発展して、その工場で働く人たちのお腹を満たす料理として焼き鳥屋が増えたそうなんです。今では140軒以上あると聞いています」と秋山さん。「メニューもたくさんあるし楽しみです」ということで、まずは乾杯です。

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「最初に“豚バラ”を必ず食べます」と言う秋山さんに対して「焼き鳥だけど豚なんですね?」と不思議そうな矢吹さんです。「食材は鶏肉に限定されていなくて、串に刺して焼いたものすべてを久留米市では“久留米焼き鳥”と言うんですよ。昭和30年代の屋台での提供が発祥らしいんですが、豚が主体だったそうです」とのこと。

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「つぎに食べてほしいのは肉やベーコンで野菜を巻いた巻き物串です。巻物き串は久留米が発祥だと言われているんですよ」と秋山さん。トマト巻き、アスパラ巻き、ウズラ巻きをいただきました。「トマトとチーズは最高ですし、アスパラも歯応えが最高!でも一番びっくりしたのはウズラ巻き。梅肉につけて食べるのが新しくて美味しいです」と感激の様子でした。

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秋山さんから「では、これぞ久留米焼き鳥というべく“ダルム”も召し上がってください」と紹介を受け実食。「ダルムですか?初めて聞きました。表面はカリっと、中はふんわりで新食感!」と感激です。「ダルムの部位は“豚の腸”なんですが、ドイツ語で“腸”を“ダルム”って言うんです。久留米市は医者の街と呼ばれるほど医者や医学生が多くて、その人たちが“ダルム”と呼び始めたことがきっかけだそうです」とのこと。

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「大将!ダルム、美味しいです!」とにっこり笑顔の矢吹さん。「焼き鳥を食べに来て“とり”を食べなかったのは初めてでしたが、久留米の焼き鳥文化を知れて嬉しかったです。みんなに知らせて広めたいと思います」と“ならでは”のグルメを楽しんだ模様でした。

炭火焼 ごとう

久留米随一の繁華街“文化街”に店を構える同店。大正の後藤成幸さんは、既に閉店した久留米の伝説的焼き鳥店「とり清(しょう)」で約17年間修行。自らが厳選した素材を一本一本丁寧に手打ちし、名店で鍛えた技を駆使し焼き上げている。高温で旨味を閉じ込める炭火を使った逸品の数々はヤミツキになること請け合いです。

INFORMATION

住所 | 福岡県久留米市日吉町12-59
電話番号 | 0942-35-1388
in KURUME CITY

秋山 太さん

Profile

久留米市役所で地域福祉をしながら「グッチョ」というフリーペーパーを発行している。「グッチョ」は「何かをし合う」という筑後弁。

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久留米のソウルフード

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04.

旬の味覚を贅沢に!
老若男女に愛される場所

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つづいて出会ったロコレコさんは久留米市でお米や野菜などを作る農家の3代目・中村優太さんです。中村優太さんが紹介してくれるのは「久留米の今の旬が堪能できるところ」とのこと。「今の旬?なんだろう?すごく気になります」と、目的地へ向かいます。

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「あ、ビニールハウスがいっぱいある。フルーツですね?」とテンションが上がります。「はい。こちらが“フルトリエ”というフルーツ農園で約100年前から果樹園をやっているんですよ」と中村優太さん。ハウス内に案内されると迎えてくれたのはフルトリエ代表の中村美紗さんです。「ようこそ。今が旬のイチゴをぜひ食べてみてください」と笑顔で迎えてくれました。

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フルトリエでは12月上旬から5月上旬まではイチゴの生産をしており、イチゴ狩りの体験をすることができます。品種は「あまおう」「紅ほっぺ」「恋みのり」の3種。なるべく化学合成農薬に頼らず、適切な管理をすることで減農薬栽培に力をいれているんだとか。「イチゴ狩り初めてです。ずっとやってみたかったんです」と嬉しそうな矢吹さん。

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「フルトリエには親子3世代でいらっしゃる方も多くて。来てくださったファミリーみんなに楽しんでもらいたいので、お子さんが自由に遊べるキッズスペースやドッグラン、ハウス内もバリアフリーになっている」そうで、「これだけ遊ぶものがあるとお子さんも絶対飽きないですね!」と矢吹さんも太鼓判です。

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「こちらの施設でもうひとつおすすめなのが、カフェなんです。ぜひ召し上がっていただきたいイチゴのスイーツがあるんですよ」と中村優太さん。「実は先ほどから気になっていました。こんなとれたて新鮮なイチゴを使ってるカフェはなかなかないですよね!贅沢すぎる!」とテンションが上がります。

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まず矢吹さんが頼んだのは一押しメニューのひとつだという「イチゴパフェ」です。「その日の生育状況に合わせて食べごろのものを選別しています。自家製クリームの中にもイチゴをいれてあるんですよ」と中村美紗さんが教えてくれました。本日のイチゴは“あまおう”。「幸せです。クリームやアイスをたくさん口にいれてもイチゴの酸味でスッキリ。どうしよう美味しすぎます」と大満足。

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「私は、いつもどおり“フルーツサンド”にします。こちらも最高に美味しいんですよ」と中村優太さん。「すごい!見た目にもギッシリつまってるのが分かりますね。どこから食べてもイチゴとクリームがありそう」とその豪華さな見た目に驚きます。「今日のフルーツサンドは“紅ほっぺ”と“恋みのり”が入っています」と中村美紗さんが教えてくれました。

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「フルトリエのフルーツはスーパーにあるものと全然違っていて“完熟収穫”にこだわって栽培をしているんです。ぎりぎりまで甘さを引き出し、一番おいしいタイミングで収穫してくれるので最高の味を楽しむことができるんですよ」と目を輝かせる中村優太さん。「旬のイチゴが品種ごとに、こんなに味がちがって、それぞれに美味しさがあることを知れて嬉しいです」と久留米の旬を楽しんだのでした。

フルトリエ 中村果樹園 / カフェ フルトリエ

久留米市藤山町は梨の栽培が始まって約110年目の歴史ある産地。同農園は梨を中心にブドウ・イチゴなど多くのフルーツを生産している。2017年よりフルーツのアトリエ、フルトリエ(Fruitelier)と名を新たに旬の久留米の恵みを届けてくれる。観光農園でのフルーツ狩りももちろん、直売や通販などにも対応している。併設のカフェでは、人気の季節ごとのパフェや様々なスイーツが楽しめる。

INFORMATION

住所 | 福岡県久留米市藤山町714
電話番号 | 0942-50-0191
in KURUME CITY

中村 優太さん

Profile

久留米市でお米や野菜などを生産する農家の3代目。美紗さんとは農業学校時代からのご友人。

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旬のいちごを贅沢に!

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05.

ずっと感じてみたかった⁉
お酒のキモチを体感する宿

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久留米市から移動してやってきたのは、うきは市です。重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「筑後吉井白壁のまちなみ」。白壁の風情とおしゃれなカフェやスイーツ店なども立ち並ぶ人気スポットです。こちらで待ち合わせをしていたのは、この旅、最後のロコレコさん・清水由紀子さんです。

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清水さんは、うきは市の観光事業やまちづくりを行う「うきは観光みらいづくり公社」の一員で広報活動やイベントの企画・運営を行っているそうです。うきは市が大好きで久留米市から通っているんだとか。そんな、うきは市を愛する清水さんに案内されてやってきたのは、うきは市唯一の酒蔵が作った「うきは酒宿いそのさわ」です。

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迎えてくれたのは、代表の中川次郎さん。「すごく趣のある建物ですね」と言う矢吹さんに「実はここは、1893年創業の“磯乃澤”という酒蔵の当主や杜氏が住んでいた約130年前の古民家で、リノベーションされていまは宿泊所になっているんですよ」と中川さんが教えてくれました。

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「磯乃澤」が酒造りを行っているうきは市は“名水百選”にも選ばれた、綺麗な水が湧き出るエリア。自社の井戸から汲み上げた仕込み水を使用し、こだわりの酒を生み出し続けています。季節限定流通ブランド「駿シリーズ」は特に人気で清水さんも「家にいつもあります」とおすすめされていました。

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宿泊施設は2名以上からの1日1組限定貸切で濃密に時間を楽しむことができます。40人程度の宴会や各種発表会の場としても利用可能な25畳の大広間をはじめ400平米をほこる同施設。“酒宿”ならではの趣向を凝らしたオリジナルの調度品や、どこか懐かしさを感じさせてくれる空間でのんびりと過ごすことができます。

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酔人(よいびと)と呼ばれるゲストは、チェックイン(精米)からチェックアウト(出荷)まで、酒米になりきって過ごすというコンセプトがあり、宿内のいたるところに“酒になる過程”のパネルがあり、楽しみながら過ごす提案をしてくれます。そして滞在期間中は「磯乃澤」のお酒が飲み放題という特別感。「すごく面白いアイデア。お酒になって出荷されるんですね」と矢吹さんも感心の様子です。

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そして、中川さんと清水さんが、特におすすめだというのがサウナエリア。実際に使っていた酒樽の中でサウナに入ることができます。またシャワー室になっている醸造タンクもあります。なんと施設内のお水は飲料水はもちろん、お風呂から洗面まですべて、磯乃澤の酒造りに使用されている仕込み水を使用しているそうです。

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なんといっても目玉は醸造タンクの水風呂。タンク内にひろがる水風呂は、まさに酒米の気分⁉「これはすごい!タンクの中がまるごと水風呂。しかも打たせ水になってる!」と大興奮です。ちなみに酒米としての過程は「浸漬・蒸米」とのことで酒米を浸水し蒸す作業。酒樽サウナで蒸し上げられ、仕込み水による醸造タンク水風呂でたっぷり補水。さらに外気浴で“ととのう”。これを最低3セット、しっかり行っていただきたいとのこと。

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「楽しいポイントがいっぱいで見どころだらけでした」と見学を終えた矢吹さんに「実は、美味しいお食事も紹介したいんです」と清水さん。エントランスすぐのスペースは地元食材をふんだんに使った“うきは食堂いそのさわ”となっています。「ここは社員食堂でもあり地域の方々が集うコミュニティスペースでもあります」と中川さんが説明してくれました。

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“うきは食堂いそのさわ”で人気のメニュー・55種のスパイスと酒粕を使った「スパイスカレー」をいただくことに。「日本酒にちなんだ定食やカレーを食べられてすごく美味しいんですよ」と笑顔の清水さん。“野菜をたくさん食べてもらいたい”というシェフの思いのこもったカレーは週1回の特別メニュー。その他の日も日替わりの酒粕定食が出されるんだとか。「スパイスを感じるけど、まろやかで美味しい。すごく染みわたる感じ」とカレーを堪能します。

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もちろん食事中は“磯乃澤”の銘酒“駿”で乾杯です。おすすめの飲み方“ぬる燗”でいただきました。「やっぱりカレーにも酒粕が入っているからかな?日本酒とカレーがすごく合います!これは知りませんでした」と喜ぶ矢吹さん。うきは市の宴を楽しんだのでした。

うきは酒宿 いそのさわ

酔人(よいびと)の酔人による酔人のための宿。酔人とは同宿でのゲストの呼び名で日本酒文化が好きな人々、酒場交流が好きな人々、酔うと熱くなる人々の総称。チェックイン(精米)からチェックアウト(出荷)まで、酒米になりきって過ごすというコンセプトのもと、酒蔵での宿泊を楽しむことができる。1日限定1組で、400平米をほこる敷地を独占。さらに「磯乃澤」のお酒が飲み放題で人気を博している。また宿泊利用でなくても“うきは食堂いそのさわ”の食事を楽しむこともできる。ちなみに2024年5月2日から4日の期間は17時から23時まで“酔ぃ処 いそのさわ”として居酒屋営業も。要チェックです!

INFORMATION

住所 | 福岡県うきは市浮羽町西隈上2-4
電話番号 | 080-6781-8727
in UKIHA CITY

清水 由紀子さん

Profile

うきは市「うきはスイーツ案内課」の一員として、スイーツ店の情報を
SNSで積極的に発信している。

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“お酒になれる”古民家宿

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SPECIAL旅を振り返って

Special Interview矢吹 奈子

初めて訪れたエリア。
文化や名物を見て感じて、体験した旅…

Special Interview
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福岡に6年くらい住んでいたんですが久留米市やうきは市に来たのは初めてでした。地域の伝統やグルメを体験できて嬉しかったですし、新しい発見がたくさんありました。

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どこか懐かしい雰囲気もあるけど新しい体験がたくさんあって魅力いっぱいでした。
みなさんも久留米市・うきは市を感じる旅へ、ぜひ足を運んでほしいなと思いました。
ありがとうございました。

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撮影・取材協力 福岡県デスティネーションキャンペーン実行委員会

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